■山梨旧道・林道ツーリング
 (笹子峠・鈴嵐林道・御庵沢小武川林道・小字沢林道・御所林道・小武川林道・小武川林道支線・右左口峠)




◆6/10(土) 天気:晴れ→曇り→雨


関東の梅雨入り後、初の週末。
天気予報はずっと雨だったのですが、前日になってからいきなり好転。
計画を全然立ててませんでいたがどこかに行こうってことになり、家からはなんとか日帰りできる山梨へ行くことにします。
どうせだから、先週行った山梨市よりも西に行くことにしましょう。林道がいくつか固まってる韮崎がターゲット。

6:00
山梨に向けて出発です。





8:30
国道20号笹子トンネルの旧道、笹子峠の東側に到着です。
右側が国道、左側が現在は県道に降格している笹子峠です。
5分ほどここで写真撮影等行ってましたが、誰一人として笹子峠に向かおうとする人はいませんでした。





のどかな旧道を走っていましたが、突然目の前に踏切が出てきました。
しかし周囲を見渡しても線路らしきものや廃線跡すら見つかりません・・・・なんで??





峠までの道はしっかりと舗装されていて、県道レベルの道としては珍しくもありません。
もの静かな山の中、徐々に高度を上げていきます。





「笹子隧道」に到着。国道20号の新笹子トンネルと比べると延長も規模ももちろん小さいですが、このレンガ仕立ての造りはカッコいいですね。
妙に綺麗に見えるのは、人がほとんど通らない旧道峠でもしっかり補修してるって事なのでしょうか?





トンネル内部は真っ暗ですが、延長はそんなに長くないので初心者でもエンジン止めてのんびり出来るはず。
いや・・・別にしなくてもいいし車が来たら危ないんでむしろしないほうがいいんですけどね。
これは私の趣味のようなものです。





途中脇道があるのでちょっと入り込んでみたんですが・・・
路面が妙にでこぼこ・・・・この感触は階段です。

近くに看板があり、どうやらここは遊歩道らしいことが分かりました。
夏場は草ぼうぼうで入り込む人がいない雰囲気ですね。
だからといって遊歩道に突撃するつもりも無いので撤収することにします。



笹子峠はちょっとした寄り道のつもりでしたが、謎の踏切も気になるし隧道も素敵な感じでしたね。
さて、国道20号に戻り西へ。甲府を通過して韮崎市へ入ります。





10:10
韮崎の林道一本目。鈴嵐林道起点にやってきました。
最初は舗装路ですが、看板に書いてあった「通行困難」の単語が気になります。結構楽しみ。





しばらく進むと開いたゲートを発見。ダート区間の始まりです。





沢に沿って高度を上げていきます。
出かける前にちょっと参考にしたサイトがあるんですけど、そちらだと大荒れなんですよね・・・
今日は全く問題ないように思われます。

ただ・・・木から糸を伝い芋虫が垂れ下がってることが多いです。
避けきれず何度か直撃しましたが気にせず走ってました。でも、ふと気づいたら上半身に芋虫がくっついて体を上ってきたりします。
弾いてさよならしましたが、虫が嫌いな人はこの時期に入り込まないほうがいいかも。

・・・林道に昆虫はつきものですけどね。
さすがにスズメバチがそばにいたときは、撮影を諦めさっさと退散しました。





後半は視界が開け見事な景色が・・・・と言いたいところですが、空が曇ってきました。。
平野を見渡せるのいい気分です。でも南アルプスも見れたら良かったですね。





鈴嵐林道は終点ギリギリまでダートです。
起点付近はそこそこ荒れてましたが、予想してたよりは普通でちょっと残念。
季節によって違うのかもしれませんね。





そして、地図では9.2kmのダートがある御庵沢小武川林道に来たのですが・・・
ものの見事に全線舗装という悲劇に見舞われました。
これはショック・・・結構楽しみにしてたのに。。
この黒々とした新しめのアスファルトが恨めしいです。





県道613号まで南下しましたが、ここに繋がるまでばっちり舗装されてました。
県道以南もややダートはあるらしいですが、見た目既に舗装されてたので諦めました。

しかし、まだ今日の予定が終わったわけではありません。
気を取り直し次の林道に向かって走り出します。





県道613号を西の南アルプス方面へ。
峠道を上っていくと頻繁に出てくるのがこの看板です。



・・・・出るのかここも。。
もうシーズン真っ盛りですもんね。ツキノワグマにどうか出会いませんように。





11:15
県道613号の終点がここ、小字沢林道の起点なのです。
ちょうど特産物販売所のようになっていて、警備員に駐車場へと誘導されてしまいました。
客とは違うことを告げて写真撮影。

・・・・しかしこの林道も舗装化されてるっぽいですね。
山梨県の林道はことごとく舗装化されていくようで残念です。





しかし、少し進むとしっかりとダートが残されてました。
しかも熊笹が生えてたり木々も深かったり、結構熱い林道の予感です。





林道内、所々こんな水溜りがあります。
梅雨だと絶えずこんな感じなのかもしれません。昨日はここら辺雨降ってないはずですからね。





あれ??
廃道になりかけたような道を走っていたらこんな場所に出てしまいました。
写真では分かりにくいですが、目の前は崖になってて落ちたら戻って来れそうに無いです。
途中分岐があったのですがそこで間違えて支線に入ってしまったようですね。





道は唐突に終わります。
うかつに突っ込まないように注意しましょう。





ちなみに、分岐後間違えって入った支線はこんな感じでした。
走っているとヘルメットにビシビシ枝があたる場所がありました。





11:30
小字沢林道の横にこんな林道分岐があったので立ち寄りました。
これは地図に一切書いてない林道でしたが、「御所林道」としっかり看板がついてました。





・・・・・・・・・・・・・・・。。



じゃあ、行きますか。





起点があんな状態なのでもちろん内部はガレガレ。
ある程度大胆に行かないと転倒するので注意が必要です。





基本的にはこんな感じに、がけ崩れによる土砂が流出してます。
こういう小さな石ならいいんですが、大きな岩も転がってるので乗り上げないように注意しましょう。
XRは最近アンダーガードを装着したので、少しは安心して走れるようになりましたね。





数kmの距離はありましたが、残念ながらここで行き止まりです。
ただこの林道、意外と景観がよく開放的な雰囲気ではありました。
小字沢林道が途中ジャングルのようでしたから、開放的な場所に出て気分もいいです。





そして、御所林道の途中に見つけたこんな広場。
帰りはここに寄って昼食にします。





11:50
ちょうど昼食にはちょうどいい時間でした。
遠くの景色がちょっとガスってるのが残念ですがなかなかの絶景です。
ここでのんびり食事をしましたが、虻が周囲を飛んでいてあまり落ち着けませんでした。。





12:30
小字沢林道に戻り北上すると、小武川林道と小武川林道支線、2つの看板を見つけることが出来ます。
小武川林道の本線を走ると国道20号線にぶつかるので、ここは支線から先に探索することにしました。





小武川支線はピストン林道ではあるものの、先に青木鉱泉という温泉があるらしく、四輪も多く進入しているようです。
そのおかげで路面はフラットで走りやすいです。
ただ青木鉱泉との分岐を過ぎると徐々に路面は悪くなり、オフロードバイクだとなかなか楽しい林道走行が楽しめます。





かなり支線が多く迷いやすいですが、どうせなのでしらみつぶしに走破することにしました。
左側から2番目の分岐を攻めたのですが、これは薬師岳の登山道のようですね。





ここにはDRとパジェロミニが1台ずつ停められてます。
どうやら薬師岳に登ってるようですね。ただこの山はなかなか侮れません、山頂の標高は2700m級です。
看板だと、この時期でも山頂の夜の気温は0度になると書いてあります。さすが南アルプス。





薬師岳の登山道横にはまだ車道が続いてたのですが、残念ながらここで行き止まり。
看板もちょっと怖いですね。損壊しなければ無実なのか?って気もしますが、あえてここに入ろうとは思えません。





一番左の分岐をひたすら進むと、こんな河原の横を通るのでちょっと踏み込んでみました。
実際入り込むと結構車体が沈み走りづらい・・・・
もがこうとアクセルを開けたら空転したので注意です。





また曇ってきてしまいました。
ここは河川の造成をしている地域のようで、この先はコンクリートで出来た直角の崖になってます。





次にやってきたのが右側の方にある分岐。
こちらがどうやら大当たりで、地図に表示されているダート区間よりも多く走れているような感じがします。
途中からは林道というよりも登山道なのですが、四輪が走ってるわだちがあるので、後ろめたい気持ちになれず堂々と上ります。





そして行き止まり・・・。
ここは直進、右折、左折全てが登山道のようですね。
アタックするのは好ましくないのでここで引き返しますが、ここまでの道のりは荒れてて楽しめました。





戻る途中に撮影。
終始こんな雰囲気で、場所によってはちょっとした倒木があったり蔦や木の枝が垂れ下がってたりします。





こんながけ崩れの場所もありました。
左のほうにある大きな岩が転がったら嫌だなと思いつつ撮影。さっさと撤収します。



そして分岐に戻り、一番右側へ行ってみることに。





こっちは河川敷になってました。
TWが置いてあるので近づいてみると、小淵沢から来たという男性がいました。
つり好きらしくこっちにある川にいい釣り場が無いか見に来たようですね。





ここはちょっとした広場になってるので、ちょっとXRで遊ぶことに。
見た目以上に路面が締まってて、いい感じにコブがあったりもします。
アクセル全開でコブに突っ込んでジャンプの練習を何度かしながら遊びました。
たいしたコブじゃないので大ジャンプは出来ませんが、ちょっとした浮遊感を楽しめました。

その後起点付近に戻るといい感じの斜面があったので、今度はヒルクライムの練習でもしようと思い斜面に突っ込みます。
しかし・・・・・





なんてこと無い斜面に見えるんですがバランス崩してコケました。
ちょっと思い切りが足りなかったので失速→リアタイヤ空転って流れでした。。



ちょうど写真右に見えるバイク、さっきのTWのおじさんでした。
かなり恥ずかしい場面を見られてしまいました。。

その後、XRを引き起こしてそのままするすると後ろに下がったのですが・・・
斜面を降りたところでバランスを崩してバイクの下敷きに。
今度は運悪くDR-Zのライダーに見られてしまいました。
かっこ悪いです自分・・・


下敷きになりつつもなんとか自力で這い出し無事脱出。
2回目は無事斜面を上りきりました。





小武川支線起点に戻り、そのまま小武川林道を走ってます。
路面は至極フラットなので四輪の進入も多いです。ガードレールはありませんけどね。





14:00
小武川林道の終点に到着しましたが、まだもう少しダートは続いてました。
支線は登山道ですが、本線はずっとフラットなダートでした。





小武川林道から国道20号に向かう途中にこんなつり橋があったので入りこんでみました。
このつり橋、立つ位置によってかなり傾くので場所によってはXRが倒れてしまう危険があるので慎重に場所選びしました。





つり橋の先はこんな感じです。
どうやらダム施設のようですね。



その後、国道20号を使って途中から富士山方面に南下しようと思ったのですが、地図を見ると国道20号ではなく県道の12号がいい感じの裏道っぽいです。
県道12号を走り、富士五湖の1つである精進湖の近くまでやってきました。





15:10
本日最後の目的地、精進湖の北にある国道358号「右左口トンネル」(精進ブルーライン)の旧道、「右左口峠」(中道往還)の北側にやってきました。
真の中道往還はかつて信玄(駿河侵攻)、信長(武田攻め)、家康(甲府平定)が通ったと言われる古道ですが、今から行くのはその古道に沿って作られた車道の峠道なのです。

ダートですけどね。





さて、一定の雨量を超えると通行止になるゲートまでやってきました。
左のガードレールの向こうが国道、こっち側が旧道です(一応旧道は県道指定)





・・・道路の造りの違いを実感出来る写真です。。





路面はやがてダートに。
でも走りやすい林道と同じような雰囲気ですね。てっきりもっと荒れてるのかと思いました。





ぐんぐん峠に向かい高度を上げて行き、甲府盆地が見渡せる場所まで来ました。
晴れてれば・・・あともっと寒い時期に来れば澄んだ景色を望むことができると思います。

それよりも気付いたことが1つ。
写真正面の草が全部切り倒されています・・・・この雰囲気は除草作業の手が入ってる感じですね。
しかも比較的新しいです。





先に進むとこんな水の流れ道のような場所もあったりします。
雨が降ったりすれば多少は機能するのでしょうか。
現在は朽ち果てています。そしてこの付近も草が刈られています。





やはり・・・
進んでみると重機が作業してました。
これは工事現場を過ぎたところにある写真です。
法面復旧工事と除草作業の両方が同時に行われていた感じですね。
一応県道指定路線、まだまだここが廃道化することは無さそうですね。





右左口峠にて。
ここが中道町と上九一色村の町村境です。





反対側から撮影です。
ちなみに、ここを左に曲がると旧中道往還である古道を歩くことも出来るようでした。
草が生えまくっててわけが分からないので進入はやめましたが。





下りも快適フラットダートで走りやすいです。





上九一色側には小さな小川が流れてます。
中道側は完全に干上がってましたけど、こちらは常時流れているのかもしれません。





最後はまた舗装路に戻り国道と合流します。



このまま精進湖を経由して山中湖へ。
帰りは国道413号の道志みちを使って帰る事にしました。





17:00
曇り空ながらも富士山が見えたので山中湖畔に下りてみました。
もう6月ですが思った以上に雪が残ってますね。



19:15
家に到着。やはり山梨の西部まで行くと、写真を撮りながらだとまる1日かかるようですね。
長野より西まで行こうとすると、日帰りなら高速使用か一泊する必要がありそうです。
次はどこに向かうか考えてませんが、西側に行くときはある程度スケジュールを立てる必要がありそうです。



走行距離:435km



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