■井川雨畑林道



◆2009/10/11(日)


この日は静岡県南赤石の林道を楽しみました。
さて、この静岡の山奥からどうやって帰ろうか・・・・
地図を見ると、以前から気になってた静岡と山梨とを結ぶ井川雨畑林道が・・・

そうそう近くは無いが寄れないことも無い。
寸又峡も近いので寄り道してから行きましょう。





寸又峡付近にある、寸又峡左岸林道の入り口。
がっちりと閉じられていますが、この先は廃道化しており一部で有名な夢想吊橋もあるという。
一度奥地まで行ってみたいものの、バイクでの進入は不可。
自転車や歩きなら行けないことも無いでしょうがもちろんパス。
無理とは分かっているのにとりあえず来れるとこまで来てみたい自分なのでした。





途中、大井川鉄道の電車を見つけたので撮影。接岨峡の駅付近だったような気がします。
こんな山奥にまで電車が走っているなんて・・・
ちょっとカルチャーショックです。電車もなかなか侮れないですね。





登山客が多いのでしょうかね?
試しに手を振ってみると、何人かが手を振り替えしてくれました。





さて、空がだんだんどんよりしてきたのが気になりますね。
まあ天気は持つとは思うのですが・・・
とにかく井川湖までひた走ります。
井川大橋という橋があるようなので、ちょっと寄ってみましょうか





バカな・・・これが井川湖を唯一横断することが出来る井川大橋だと!?
離合できないじゃないか・・・・・



立派な橋だと思ってあまり期待はしていなかったのですが、
なかなかどうして素晴らしい橋です。




井川雨畑林道へは、この橋を東に渡らずに湖の西側にある県道から向かえばいいのですが、
東側からも行けるようなので、橋も渡ったことだし行ってみましょう。





これはひどい。
舗装路ではありますがかなり荒れております。
でも、これはこれで楽しいのでOKです。





だんだんマシな路面になったと思ったらこの交差点にやってきました。 ちなみに左側から合流です。





交差点には林道看板があったのですが、
どうやら自分が今走ってきたボロい舗装路は、小河内川林道という名前だったようです。





そして、この交差点こそが井川雨畑林道の起点だったりします。
色々寄り道しましたが、ようやく井川雨畑林道に突入です。





この林道も序盤は舗装路。
しかしアスファルトの上に砂利が落ちていたりするので、
オンロードバイクなどは注意が必要です。





いよいよ高度を上げていくという時に、1台の八王子ナンバーのオフ車とすれ違いました。
お互い停止し少し話したのですが、この先まだまだ長いし路面も悪いので注意してくださいとの事でした。
抜ける頃には暗くなっているような気もしますが、ここまで来たら引き下がれません。
ちなみにこの30kmほどある林道で、この後すれ違う車両は一切ありませんでした。





それにしても霧がすごい。
まだ明るい時間のはずなのですが、高度を上げると一気に薄暗くなってきました。
標高1,800mオーバーの山伏峠まで一気に駆け上ります。





霧の下に見えるのが今まで走ってきた路面です。
いくつものコーナーを越え天空へ向かい突き進みます。
この霧を突き抜けることは出来るのでしょうか・・・・





うーん、山伏峠までやってきましたが霧を抜けることが出来ず。
ここまでずっと舗装路でしたが昔はダート路面であったと聞きます。
ダートが残されていれば更に楽しめたことでしょう。





さて、山梨県側に北上すると見えてきた景色がこちら。
霧の彼方に南アルプスの山々が控えています。
晴れていれば更に雄大な景色を望むことが出来たでしょう。





山梨県側に来るとすぐこのようなゲートが。
冬季閉鎖時期も長いと聞きますので、ここのゲートもがっちり閉鎖されるのでしょう。





どんよりしていますが、山梨県側はまだ少し明るいほうかもしれません。
霧の上にはかすかに青空を望むことも出来ます。
霧というよりもこれは雲なのか?上空1,800mの景色です。





早くすっきりとしたあの空の下へと急ぎたいものです。
でも・・・その前に日が落ちてしまうかも。

僅かながら見える景色ですがとても雄大な景色。
これは是非晴れた日に再訪すべき林道だと思います。
舗装、未舗装に関わらず行って損はしない林道のはず。





おっとここからダート突入!?
少し期待はしていましたが、この未舗装区間は僅か100m弱。
完全舗装される寸前なのか、それとも舗装終了後のただの工事区間なのか・・・

私がXRに乗り始めた数年前は、まだダートが少し残っていたと聞きますがもう風前の灯。





ちょっと荒れた舗装路を一気に駆け下ります。
周囲が暗くなり始めてので足元の路面状況には注意を払わなければ。





がっつりアスファルトが剥がれ落ちています。
簡易舗装の宿命ですね・・・





長い舗装路を走っていると、いよいよ周囲が暗くなり始めました。
日没までに林道を抜けることが出来るかと思っていましたが、
どうやらちょっと厳しそうな感じです。
路面が舗装路なのでそれほど心配はしていませんが、あまりにも人里離れているため転倒には気をつけねば。





林道もいよいよ終盤。
雨畑湖が近づいて来ましたが周囲はもう夜。
この橋の手前でこぶし大の落石に乗り上げ転倒するかと思いました。
足を着いて体勢を立て直しどうにかリカバリー。



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雨畑湖付近ではトンネルも。
このトンネルを抜けると、終点の雨畑湖付近までもうすぐそこ。
ここまで来て、大きな鹿など動物の姿も多くなってきてちょっとびびる。
闇に浮かぶ2つの目には注意です。





・・・恐らくここが終点。
起終点によくある「林道井川雨畑線」の看板が写真右側にあるので、
ここから先は県道810号線でしょう。

起点から1時間20分ほどかけてようやく終点に到着しました。





雨畑湖にて。
多少露出補正をかけているので少し明るめに見えますが、
もう周囲は真っ暗。しかしBAJAのデュアルライトで安心感は抜群。暗闇を照らして帰ります。





それでも山道を走行中の景色はこんな感じ。
鹿もぴょんぴょん跳ねているし、野犬だか夜間放たれた飼い犬だかは分かりませんが犬には追いかけられ、
徒歩でウロウロするのはなんとなく危なそうな場所ですね。



徒歩で歩いている人がいたとしたら、その人のほうがよっぽど危ない存在だとは思いますが。





帰り道は、身延から富士五湖→道志みち経由で帰宅。
雨畑湖から家までは、約5時間のナイトツーリングとなりました。
走行距離も700km弱。先週福島に行ったときよりは少ないものの日帰りツーリングとしてはまあ走った方でしょう。



家からのアクセスがちょっと遠いのが難点ですが、
静岡北部の山奥にはまだまだ未走破の林道が多いです。
日帰りだと、エリアを絞って有名どころの林道をヒット&アウェイで狙っていくしかないので、
やはり数日間かけて無名の林道も含めてじっくり走っていく必要があると感じたツーリングでした。

時間に余裕が出来るまではしばらくこのツーリングスタイルを崩せそうにはないですけどね。



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