■国道418号線 通行不能区間①



◆11/25(土) 天気:晴れ


昨夜は早めに眠って本日に備えました。
いよいよ今日は岐阜県へ。国道418号線の通行不能区間へ挑みます。





6:00

浜松のホテルそばのコンビニで、XR100のMさんと合流。
まだ空は真っ暗ですが、7ヶ月ぶりなXR兄弟のツーショット。



結構寒いですが、これくらいの気温なら何とかなりそう。
まずはMさんおすすめな浜名湖近くの展望スポットへ。





最後に数百mのダートを上り、やってきたのがこの展望スペース。

・・・どうしたことかこの雲は。
天気予報だと晴れマークのみなんですけどね。
ちょっと不安な雲ですが、きっとこれから晴れてくるのでしょう。





明け方の浜名湖は海のよう。
浜名湖って海とつながってるみたいですね。
北海道のサロマ湖とかもそうだけど、何で「湖」って扱いなんでしょうね。





走行中に撮影しました。
気温は3度。山の中は気温がぐっと下がりますね。
途中愛知県を経由。国道257号線を北上して岐阜県へ。
これくらいの気温の中を1時間くらいは走ったでしょうか。





9:20

給油をしてコンビニで休憩。
あと30kmほどで国道418号線の通行不能区間というところまで来ました。

天気は快晴・・・天候については杞憂に終わりました。
昼食は、418号線を抜けた後に道の駅で食べる予定でしたが・・・
念のためカップラーメンだけ買っておきました。
今回は水もガスも持ってきてるので、寒かったら温かいものを食べて乗り切りましょう。

ちなみに418号突破後は、中津川でVT250SPADAのTさんと合流して林道を走破する予定。
Tさんは今回バイクをメンテに出してるので車での参戦となるそうです。

彼に下方修正した合流予定時刻を告げ出発。時間はやや押してます。





ついに来ました。
岐阜県は恵那市。国道418号武並橋を渡った突き当たりにある交差点です。

青看板の国道418号線方面には×マークがついており、
西側の八百津方面に行くには、斜め上を走る県道方面へ行かねばなりません。





この交差点でふと左を見るとこんな看板が。
ちなみにこれは私たちが今まで走ってきた方角。
特に意識はしてませんでしたが、こちらも結構通行困難な場所だったんですね。





ちなみに、この橋が先ほど渡ってきた武並橋。
この下を流れる木曽川に沿って、国道418号線の通行不能区間があるのです。





右が県道、左が国道418号です。
八百津方面への通り抜けが出来ないことがしっかりと記されています。





通行不能区間は約5.5km。

こんな看板を見ると、心の中にふつふつと燃えたぎる何かが生まれてきます。
この先の状況がとても楽しみです。





国道とは思えない幅員になってきました。
行き止まりとはどんな状況なのか・・・・
果たして何とかなりそうなレベルなのか気になります。





やってきました笠置ダム。
事前に調べた情報だと、このダムの横からが通行不能区間なはず。
ダムの管理者関係でしょうか・・・近くには工事車両のようなものがありました。





付近の紅葉もまだOK。
気温もぐんぐん上昇。停まってるとぽかぽか感じるくらいです。
突入するにはちょうどいいくらいの気候かもしれません。



そしてついに・・・・・





・・・・これは。。



予想していたよりも遙かにガッチリしたゲートです。
・・・・行けるのか??

見ると5段重ねの障害であることが分かります。

1.オレンジの防止柵
2.鉄パイプの防止柵
3.横付けされたガードレール
4.オレンジの防止壁
5.緑のポール&チェーンゲート



ただ、そのうち1と2は簡単にずらせそう。
4の防護壁も・・・力でなんとかねじ伏せる事ができそうです。
5のチェーンゲートは、左側から抜ける事が可能。
3のガードレールには横に隙間がありますが、XRで抜けれるかどうか・・・
このガードレールが間違いなく一番の難関です。
逆に考えれば、ガードレールさえ抜ければ先に進めるはず。



2日間かけてここまで来たんだ。
タダで帰るわけにはいきません。

とりあえず、1をどけて2を傾けるといよいよガードレールとのご対面。
横の隙間に無理やりXRをねじ込みます・・・・





・・・・抜けた。
マフラーをガードレールに擦って傷がついてしまったものの、
一番危惧していた部分はこれで突破。

奥に見えるのが、4の防止壁と5のチェーンゲートです。





続いてXR100のMさんも挑戦。
やはり原付二種。XR250よりも少し余裕がありますね。
これで、なんとか2人で突撃することが出来ますね。





私は一足先に突破。
この後、5重のゲートを全て元通りにしましたが・・・・ まさかここまでガチガチにされているとは。





反対の八百津側ゲートはどうなっているんでしょう?
八百津側のゲートを抜けられなかったら、ここまで戻ってこなきゃいけないんですよね。

ただ・・・まずはこの先の通行不能区間を抜けられるかですね。
既に危険な雰囲気が漂ってます。。。





しばらくはこんな雰囲気。
幅員は狭いもののガードレールがしっかりと存在しています。
また、地面は落ち葉にまみれていて写真では分かりにくいものの、
一応アスファルトで舗装されてるんです。

ちなみに今走ってるこの区間。
1982年に国道指定されて以来、斜面の崩落等で何度も通行止になり、
1998年の落石により、完全に通年通行止となった区間だそうです。



しかし・・・
しばらく進むと、それは唐突に目の前に現われる。





崩落してますね。





ちなみに引くとこんな具合です。
斜面の崩落が路面を全て塞いでいます。

それなりに高さもあります。
しかし、この小山を越えればまた半ダートのような路面に戻ります。
そしてこの高さならばオフロードバイクで越える事は可能です。

過去にはスーパーカブや四輪のジムニーでさえ通過してるんです。
怖れることなく越えていきましょう。
木曽川方面に転倒しない限り大丈夫。


意を決して突破します。





まずは自分。勢いをつけて一気に崩落箇所を登ります。
足場が悪いですが崩落箇所はしっかり固まってるので大丈夫。

そのまま休まず反対側へ。。
左側にだけは転倒しないように慎重かつ速やかに下ります。





荷物満載でもどうにかしてみせます。
なんとか木曽川にダイブすることなく崩落路面を突破しました。



さあ、次はXR100のMさんの番です。





Mさんもアタック。
危なげなく通過です。

四輪にはちょっとした難関ですが(セダンじゃまず無理)、
オフロード系や小型のバイクならなんとかなりますね。
オンロードのバイクだとちょっと厳しいと思います。

まあ・・・四輪はあのバリケードのせいでここに来ることが不可能だと思いますけど。





さあ、先へ進みましょう。

この付近、アスファルトの路面はほぼ隠れていますね。
メインの路面は崩落した瓦礫。たまに写真のような落石もあります。
あとは木の枝が結構多く、ジャケットに引っかかるたびちょっと心配になります。





斜面の法面がしっかりしてるところは、意外と路面も綺麗です。
この付近、完全に葉が落ちた後なので景色は結構開けた感じがしますね。

問題は崖側でしょう。
ガードレールが無いので、一歩間違えると木曽川にダイブする結果になります。
大き目の落石を踏むと、さすがのオフロードバイクでも転倒→ダイブの可能性があるので慎重に進みます。





木々に囲まれた風景の中には、こんな看板が設置されている箇所もありました。
こんな場所にある割には結構綺麗ですね。

この通行不能区間、東の笠置ダムと西の丸山ダムに囲まれた区間なんですよね。
水位上昇の注意か何かだったと思います。

今はこんな風景ですが、1980年代はもう少しマシな状態だったんでしょう。





元はアスファルト舗装だった上に瓦礫が積もってこうなったのか。
それとも、元々ダート国道だったのか・・・・
過去の状況を知らない私にはなんともいえませんが・・・
とてもじゃないけどここが(通行止区間とはいえ)現役の国道指定路線とは思えません。

なんの予備知識も無しにこの写真を見て、これが国道だと思う人はいないでしょう。





さて・・・だいぶ木々が張り出してきましたね。
このあたりから、落葉後の季節で本当に良かったと感じるようになりました。
草の代わりに落ち葉で路面状況が不明なのですが、
これが真夏ならジャングルそのものです。



それにしてもひどい。
このあたりから、絶えず体やヘルメットににバシバシ木の枝が当たります。 状況はひどくなるばかり。





・・・・・これは大丈夫なのか?



R418②へ続く



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