■中津川林道



◆1/20(土) 天気:曇り時々晴れ


先週の大名栗林道には密かに積雪を期待してたのですが、
軽い凍結はあったものの雪は見れず。
今週こそは冬気分をということで、埼玉から雪のありそうな山間部を越えて群馬へ向かいます。
とりあえず、最初の目的地は冬季閉鎖中の中津川林道。
封鎖ゲート付近まで行けば雪があるかもしれません。





気温0度の国道299号を走り秩父へ抜け、
国道140号を西に向かいやってきたのがこのループ橋。
今年2007年には写真の滝沢ダムが運用開始するそうです。





ループ教の途中で撮影。
普段は交通量が多い路線ですが、真冬だからかな?交通量がほとんどありませんでした。
なのでちょっとXRを停めて記念撮影。



その後は、埼玉県道210号線を北上して中津峡へ。
中津川林道(現在、正式には秩父市道なので旧中津川林道ですが)へ向かいます。





中津峡にて。
路肩の雪もそうですが、岩壁がガッツリ凍り付いてて驚きです。
ものすごい巨大な氷柱もぶら下がってます。

素敵ですこの景色、この寒さ。
やっとツーリングで冬らしい景色に巡り会えました。





ここが県道210号線と中津川林道の分岐です。
直進すれば冬季閉鎖中で長野方面には通行止の中津川林道。
右折すれば林道上野大滝線や、県道経由で国道299号の志賀坂峠へ向かう道路も。





しかし、看板によると県道でも林道でも群馬県側へ抜ける事が出来ないようですね。
今日は山間部経由での群馬県入りを目標にしてるので、ここで通行止めは困ります。

ひとまず問題は後まわしにして、中津川林道を行けるとこまで直進してみましょう。
この感じだと間違いなく雪道があるはず。





中津川林道のダートがスタート。
ここらへんは路肩に雪がある程度で走行に支障は全くありません。
勢い良くどんどん進みます。





しかしトンネル手前から凍結。
雪が見事に固まってアイスバーンと化してます。
トンネル内部で転ぶと格好が悪いので、ここからは慎重に運転。
アクセルを一定に開けて20km/hで巡航。





ひたすらアイスバーン。
少しでも乱暴に加速しようとすると、リアタイヤが横滑りします。
とにかく我慢我慢で走ります。ずるっと来た時は気合と根性で踏ん張りましょう。

ちなみに、こんな場所で路面復旧工事をしている業者が。
寒い中大変そうでしたが、こんな交通量皆無の場所に警備員が何故かいたりして。
しかも、こちらに気付くと妙にテンションが上がったらしくかなりのオーバーリアクション。
腕をぐるぐる回す姿からは、「雪道をガンガン進め!」という強い意志が感じられます。

10km/hくらいでトコトコ滑らないように走ってると、
すれ違い様、「この先もずっと凍結してるので注意して進んでくださいね~♪」と陽気な警備員。
ご丁寧にありがとうございます。





やがて路面は圧雪路に。
アイスバーンよりは幾分走りやすいですが、滑る事に変わりはないわけで・・・
でも楽しいですね。雪を踏むぎゅっぎゅっという音が心地いいです。





こんな落石はいつもの事なのでどうでもいいんですけど、
小さな動物の足跡が可愛いですね。
一体何の足跡なんでしょう?





もう日なたも日陰も関係なく圧雪路orアイスバーン。
登り勾配がかなり緩やかなので、なんとか途中滑りつつも登っていく事が出来ます。

以前は、ブロックタイヤは雪道でも少しはグリップするかと思ってたのですが、
実際は雪がブロックの間に詰まって何の意味も無くひたすら滑るんですよね。
やはり雪道はスノーチェーン、アイスバーンはスパイクタイヤが欲しくなります。
今シーズンはスノーチェーンを買おうか考えてたのですが、
結局使い時がほとんど無さそうなので買わずじまい。

こんな道を走ってると欲しくなりますね・・・





林道大山沢線との分岐までやってきましたが、
こちらは冬場はもちろんの事、夏場も通年通行止です。

2006/6/4の写真はこんな感じ





手前にXRを停め、
バリケードの先にあるトンネルをちょっと覗いてみました。
トンネルの天井には立派な氷柱がいくつも構えていて、
下を通る獲物を待ち構えてます。





これらは、我慢できずに落ちてしまった氷柱の残骸ですね。
私の腕よりも太い立派な氷柱の残骸も落ちてます。

また落ちてきたらちょっと痛そうなので、真下は通らないように気をつけます。





トンネルの側面にも氷柱があったので、
ちょっとへし折って持ってきました。
XRに乗せると、なかなかご立派な氷柱だという事が分かりますね。
私はこれを「ハイパー氷柱ソード」と名付けました。

ちなみに、1週間前に大名栗林道で拾った「氷柱ソード」はこちら





ハイパー氷柱ソードを装備してみましたが、これはかなりの迫力です。
これなら本当に悪い事に使えてしまいそうで怖いです。
こんな太さのものは、先週のようにXRを突っついたら大変な事になりそうです。
でも、ぶっ叩いてみると予想よりも簡単に折れましたね。





本線に戻りこんな橋にやってきたのですが・・・





通行止めゲートはこんなところにありました。
意外と奥まで来れましたが、これ以上入ってはいけないし入る事も不可能です。
素直に戻りましょう。



そういえば、もう雪道やアイスバーンの走行に慣れてきてしまったのでしょうか?
今日は一度も転んでいない自分にビックリです。
まあ、もちろん転ばないに越した事はないんですけどね。





せっかくなんで転んでみました。


これはわざと転んだのでただのヤラセ写真です。

この時は、後に何度もマジゴケを重ねる事なんて知らなくて・・・・
こんなのんきな行為で楽しんでいました。





帰り道はひたすらゆるやかな下り。
本来のダートは見る影も無く、ひたすらアイスバーンの上を走ります。
スリップ後のバランスを取ることに忙しく、こんな寒そうな光景ですが体を動かしてるせいで暖かいですね。





中津川林道の起点まで戻ってきました。
今度は通行止と噂される、林道上野大滝線方面に向かってみる事にしましょう。

ウォーミングアップはもう終わりです。
目的地は群馬なのですから・・・





途中、落石防止のネットの奥に素敵な光景を見つけたので撮影しました。
なかなかな迫力の光景に驚くと共に感動しますね。
自然が織り成す景色は1年中楽しめますね。





林道上野大滝線。
終点側から進入するのは分かってましたが、いつの間にか県道から林道に変わっていたようです。
一体どこが終点だったんだろう??





この分岐を左に行くと林道上野大滝線。
右へ行くと八丁峠を越えて国道299号志賀坂峠へ向かう道。
左側の分岐を北上して群馬県の上野村に向かいます。



しかし・・・・
先へ進もうとするといきなり激しい爆発音!
かつて自衛隊の火力演習を見たときの音にもビックリしましたが、
それを遙かに超える大音響でした。

そして10秒後くらいには山中にサイレンが響き渡ります。



なんだ?一体何があったんでしょうか??





しばらく進むと、こんな黄色い看板が見えてきました。





・・・この先300m先で発破ですか。
それにしても、発破1分前にサイレンを10秒ずつ3回鳴らすと書いてありますが・・・
本当に鳴らしてたんでしょうかね??

ゆっくり写真を撮りつつ進んでましたけど、
私が聞いたのはいきなりの大音響と、爆発後に30秒間鳴らすというサイレンだけなんですけどね。



ともあれ、さすがにダイナマイトは危険です。
上野大滝線の走破は諦め、八丁峠経由で群馬県に向かう事にしましょう。





しかし、迂回路として選んだ八丁峠越えもアイスバーン。
しかも、中津川林道のときよりも勾配が急でなんどもリアタイヤが空転。
地面を掴むのがとっても大変です。





なんとか騙し騙し進んでたのですが・・・
この九十九折れをどうしても登りきる事が出来ません。
タイヤがひたすら空転。お尻に体重をかけて地面を掴もうとしても失敗。
逆にXRを押しながらアクセル開けても空転・・・・。





上から見ると、実はそれなりの勾配があることが分かりますね。
さすがに今回は走破を断念せざるを得ません。
私の技術では到底越える事が不可能。群馬県入りを諦め撤退する事にしました。

今から国道140号に戻り秩父から国道299号・・・という選択肢も考えましたが、
そんなことしてたら日帰りは不可能っぽいですしね。



スノーチェーンさえ購入していればと思いましたが、後悔先に立たず。
こうなったら・・・・国道140号を戻り途中で浦山ダムを経由して、
舗装林道の広河原逆川林道を走り大名栗or西名栗の林道でも走ってから帰ろうと思います。
大名栗は先週走ったのでどうしようかなって感じですが・・・・。



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