■広河原逆川林道



中津川林道の続き


山越えでの群馬行きを断念しつつ、このまま行きと同じルートでは芸がない。
そんな理由で、帰りは舗装林道の広河原逆川林道経由で有間峠越え予定。
私の予想だと、そろそろあの付近にも積雪があるはず。





広河原逆川林道へ入って数キロの場所にて。
予想通り雪があるものの、道路の端っこだけですね・・・





理由はこの融雪材のおかげのようです。
林道にしては融雪剤が撒かれてるなんて珍しいですね。
この分だと雪道走行はもうお預けかな・・・・





そうはさせんとばかりに雪道スタート。
しかも、うっすらと路面を覆う雪の下には素敵すぎるアイスバーン。
中津川林道のように雪を踏みしめる音などしません。
あるのはただ滑るだけの路面のみ。

勾配が辛く、一度止まると発進時にずるずるきます。
なんとか進みだしたら、歩行速度と同じようなスピードでなんとか地面を掴んで登っていきます。





しかし、なんとか危険地帯を乗り切るとこんな雪がまったく無い場所も。
南側は陽が当たるので雪も溶けるようですね。





問題は1日中陽の当たらない北側ですね。
山の斜面が邪魔で、南側からの陽の光が当らない危険箇所。
平坦な道なら積雪してようが凍結してようが、
交通量が少ない限りそれほど危険ではないのですが・・・
問題は激しい登り勾配なんですよね。





またも登場。積雪の下にはアイスバーンな路面と登り勾配。
ここはかなりハードでした。

ゆっくり登らないとリアが空転するので、なんとか歩行速度並みで突破を試みたのですが・・・
それでもあえなくスリップしてしまい、転倒寸前でギリギリ踏ん張る。

でも、一度この登り勾配で止まると発進が厳しいんですよね。
リアタイヤが全く地面を掴まない・・・ただひたすら滑り続けます。
でも、お尻に全体重をかけた状態で緩やかに発進すると、なんとか前進し始めました。





ここで小休止。
滑りまくってしまったせいで体力を結構消耗しています。
こんな場所が途中にあってくれて助かりました。





しかし、先はまだまだ長い・・・・。
途中、もう引き返して国道で帰ろうかとも思いましたが、
まだ行けるとこまで行った気分にはなれません。
群馬にも行けなかったというのに、この峠越えが出来なかったら不完全燃焼のままです。
がんばって滑りつつバイクを押しつつ進みます。





真冬の空の下、汗だくになりつつ登ってきましたが・・・
あと少しというところでこの勾配&鬼アイスバーン。

しっかり見せ場を作ってくれますね。
既にこの場所で登れなくなり、5分以上格闘しています。





なんとか奇跡的にバイクが止まりました。
私はバイクの横から滑りつつこの場所に来たんですけどね。
ほんとにあと少しだというのに・・・ちょっとでも触るとまたバイクが滑り出すので速やかに撮影。




更に数分間もがき苦しみ、1速で軽くアクセル開けながらバイクを押してやっと突破しました。
端の雪があるほうから回避したつもりなのですが、
そちらもガッツリ下が凍りついてましたね。

GPSを見る限り、有間峠はもう近い。
峠に達してしまえば、あとは下るのみです。





あと少しだと思うと、そこに油断が生まれます。
この程度なら行けるだろうと、アクセル開けたまま突っ込んでリアが空転→左に転倒。

疲労のせいか、だんだん運転が乱暴になってきましたね。





またもや転倒。。
今度は右コーナーでバイクの車体を倒してリアが滑りました。
自身は雪の上にダイビング・・・気付いたら突っ伏して屈辱的な体勢になってました。

膝をしたたか打ち付けましたが、今日はオフロードブーツとニーシンガードを装備していたので無傷。
気を取り直してラストスパートです。





やっとのことで有間峠に到着です。
後半怒涛の転倒ラッシュでしたが、なんとかたどり着けて一安心です。





峠ギリギリまでのアイスバーンには参りましたけどね。
最後の50mがとても長く感じました。





体力的消耗が激しいので、早速湯を沸かします。
遅い昼食はこの峠で摂取する事にしましょう。

幻想的な雲と眼下に見える名栗湖が素敵です。





今日の昼食はこれ。

なかなかまろやかでおいしいのですが、私は普通のカレーのほうが好きですね。
こちらのほうがお腹にやさしそうな感じはします。





食後にはコーヒーとホワイトチョコ。
これはおやつ用としてどこかで食べようと思ってたのですが、
一気に食べつくしてしまいました。





あとは下りのみ。
もう、どんなに凍っていようが雪が降っていようが関係ありません。
とりあえず黙ってても進むので楽ですね。





これは何の足跡でしょう?
丸っこくて可愛い足跡ですね。





名栗側の下りも、なかなかいい感じに雪が積もってますね。
こちらから登ろうとしても、ちょっと厳しかったかもしれません。





大名栗林道の終点との分岐までやってきました。
ここまで下りてくると全く雪がありません。
しかし写真こそ撮り損ねましたが、大名栗林道沿いの稜線には雪がありました。
こちらに雪遊びしに行こうか考えましたが、先週走ったばかりの林道なので今回はパス。





代わりにやってきたのがこの西名栗林道。
先週行きそびれたので見に来たのですが、こちらには全く雪がありません。

約1年ぶりにやってきた林道ですが、大名栗林道よりもフラットで走りやすいですね。





関東地方は夕方から雨予報なのですが、
こちらはいい感じに晴れていて気分もいいですね。
陽射しがぽかぽかでまったり気分。





雪道を走ってきたばかりだというのに、
こちらの林道には落ち葉が堆積してる場所があってやや驚きです。





全体的にフラットではあるのですが、
所々がけ崩れしている場所も。
写真撮影中も、カラカラと小石が落ちてくるので早々に退散。

帰りもこの道を戻ってくる予定なので、
もしここで大規模な土砂崩れがあると困ってしまいますね。





ここでどうやら通行止。
そういえば昨年もここから先は行けなかったことを思い出しました。

2006/4/1はこんな感じ





進入禁止の柵にはこんな絵が。
林道に似つかわしくない可愛い犬ですね。
林道で野犬に追いかけられた事はありますが、こんな可愛い犬は見た事がありません。

さて、ここで引き返して帰ることにしましょう。





行きは気付かなかったのですが、
法面ががっつり凍りついてる場所がありました。





何でここだけが凍り付いているのでしょう?ちょっと不思議な感じです。
どこからかこの法面に水が漏れ出しているのかもしれません。





影がだいぶ長くなり、気温も徐々に下がってきました。
雪の中でもがいてたときよりも体感温度が低いかもしれません。



帰り道、青梅で軽く雪に降られましたが雨には濡れず帰宅。
夕方から雨との予報でしたが、暗くなってからも雨は降らずラッキーでした。



当初の群馬入り計画は断念する事になりましたが、
バイクでの雪遊びはしっかりと満喫する事が出来た気がします。
もう少し経てば有間峠はもっと雪深くなると思うので、
今日くらいの積雪がバイクでの通行の限界かもしれません。



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