■横尾林道



鬼泪山林道の続き


高宕林道を抜けたあとは国道を南へ。
東西にいくつかの林道を乗り継ぐと10km以上のダートがあるという話です。
房総半島のダートでその長さは魅力的。





淵ヶ沢奥米線という林道に到着です。
まずは高山林道というダートを探してましたが、
どうやらこの舗装林道の先にありそうです。





ありました。
恐らくここが高山林道の起点でしょう。





・・・林道看板の塗装が完全に消えてます。
ただ、GPSのデータだとここに間違い無さそうなので迷わず行きます。





最初からダート。
この先が楽しみですね。

ここからはひたすら西へ。
高山林道~横尾林道~大山林道~山中林道と、
途中県道を挟みつつもダートがほぼ連続して続くようです。





高山林道は路面に多少ギャップがあるものの、
わざと突っ込んだりしなければ十分快適な路面です。
景観はそれほど開けませんが、木々の隙間から遠くの景色を見ることが出来る場所も。





しばらく進むと路面がコンクリートに。
赤い文字で何か書かれているようですが、薄くてよく見えませんでした。





路面は舗装路に。
南北を貫く国道410号線の旧道へ、東側から突き当たります。
そのまま更に西へ。横尾林道になだれ込みます。





横尾林道なかなか楽しいです。
適度に荒れた路面を走りギャップを乗り越えて走ります。
高宕林道に比べたら全然楽ですけど、やはりこれもオフロードバイクだからでしょうね。





途中、景色が開けた場所があったので撮りました。
南側にはどこまでも雲が広がってる感じですが、
太陽のところだけは空が隠れてないのでとっても明るいです。





杉林の中を走るような場所も。
後ろのほうにセダンが停まってますが、林業関係者でしょうか?
バイクの後ろの水溜りが、車や林を映し出してます。





ここは走行可能な路面が著しく狭くなってます。
どうやらここが、以前あった大崩落の跡のようですね。
木々がなぎ倒され、斜面が激しくせり出しています。





さっきの崩落跡からそう遠くない場所です。
この付近が一番横尾林道の危険箇所なのでしょうか?
大きな岩が転がってきています。





今度は北側が開けた場所がありました。
こちらは雲もほとんどなく、澄んだ青空が広がっています。
ここでは車やバイクがターンして遊んだようなブレーキ痕がいくつか見られました。





密かに楽しみにしていた大山林道第二支線との分岐と思われる場所です。
本線、もうここら辺からは横尾林道ではなく大山林道なのかも。
調査不足で出発してきたので、どこからが大山林道だか分かってません。

とりあえず、支線はガッチリチェーンゲートで閉じられてました。
それともうひとつ気になったのが、この正面のヒルクライム。
でも私の実力ではちょっと厳しそうなので、諦めて左側の本線を走ります。





今日は雨の翌日。
もうありふれた光景になってたのであまり撮影してませんでしたが、
今日はどの林道でも随所にこんな水溜りが。

これはまだ綺麗な水溜りなのでいいですけど、
中途半端に水が引いて、泥遊びが楽しそうな土質になってる場所もあり注意が必要。
転んだら結構凹むと思われます。





大山林道はここで終わり。
主要地方道道88号線「富津館山線」にぶつかります。

一瞬この県道に入りますが、北に走ってすぐの場所に山中林道への分岐があるようです。





北へ走るとすぐに、この寂れた建物の横に分岐が。
恐らくここが山中林道へ向かう分岐でしょう。





その先の集落でちょっと迷いましたが、無事山中林道にやってこれました。
この林道、土質はからっとしてて走りやすいのですが、
随所にこのようなギャップがあるので転ばないよう気をつけて走ります。
この先でオフロードバイク2台とすれ違いました。





この斜面、一応コンクリートで法面が固められてたようなのですが、
既に大半が崩壊していて幅員が狭くなっています。



この後、西側の県道182号線「上畑湊線」にぶつかり山中林道は終わり。
県道を北上して田取林道を目指します。
田取林道は県道182号から、東の主要地方道88号を東西に繋ぐ路線。
今までずっと東から西に抜けてたのですが、今度は北上後に西から東に抜けるのです。





北上後、東側に抜けると思われたダートへ。
私はここを田取林道だと思って走ってます。
実は、後で気付きましたがここは田取林道ではありません。。

家に帰ってから調べてみたのですが、ここは「志駒林道」というピストン林道でした。





その志駒林道、しばらく進むと写真後方にある素彫りトンネルを抜けます。
写真はそのトンネルを抜けてきたところで撮影。





その先は、左側の斜面から土砂が崩落したような場所になってます。
ガードレールもひしゃげてますね。

あの崩落箇所なら乗り越える事ができそうでしたが、 路面が妙にぐちゃぐちゃしているし、その先もちょっとやばそうに見えたので辞めました。
田取林道(だと思っていたが実は志駒林道)はここで引き返すことに。





先ほどの素彫りトンネル内で撮影。
このトンネルはなかなか綺麗にくりぬかれてますね。





帰り道。
交差点で横をふと見たら見つけました。
これが本当の田取林道です。
集落の生活道路かと思いきや、こんなところに林道看板があるとは・・・





田取林道、なかなか当たりの林道です。
地図によるとダートは2kmほどの短い林道ですが、
走行中の爽快感はなかなかのもの。
青空の下、快適なフラットダートを走ります。





夏にはきっと緑のトンネルなんでしょうね。
冬は冬で、体を動かしてもそんなに暑くならないので快適です。





遠くまで見渡せる場所があったので、ちょっと立ち止まって休憩。
今日はどの林道もずっとドロドロした路面を走ってたので、
最後のほうにこういう爽やか系な林道を走るのも悪くないですね。





山の中という感じですが、標高はわずか250m程度。
房総半島は標高の低い山々ばかりで、冬でも雪が積もる事はそうそうありません。





快適ダートでしたが距離はやはり短く、
ある程度下ると舗装路に。
印象的な鳥居があったので撮影してみました。





終点に到着。
田取林道はもう少し長ければ尚良いんですけどね。
快適ダートだっただけに、ダート2km程度は尚更短かったような感じです。





次にやってきたのがこの素彫りトンネル。





しばらく進むと、静かで落ち着いた感じの空間が広がってました。
水の深さはちょうどすねの辺りまでっていう感じですね。
大きな岩が印象的なところです。





奥には小さな滝があり、左横には岩を削って作った階段のようなものがあります。
この季節もなかなか幻想的ですが、夏に来れば更に清涼感たっぷりって感じですね。





滝の横の階段を登って上にやってきました。
この先にもまだまだ穏やかな空間が広がっているようですが、
今日はここを昼食場所とします。





お湯を沸かしてカップ麺を食べます。
容器に書いてあるようにまさにマイルド。
ここで1時間近く、のんびりと時を過ごしました。





最後の素彫りトンネルを出たのが13:30。
早朝から移動してたので、結構多くの林道を走りましたがまだこんな時間かという感じ。

時間にも余裕があるので、帰りはひたすら一般道を使って帰ります。
写真は、途中国道を走行中に菜の花畑があったので撮影しました。
この時期の南房総は菜の花が有名なので、もっとしっかりと見ておけばよかったかも。



2年ぶりにまともに房総半島の林道を探索しましたが、
今日は周らなかったエリアもまだまだあります。
素彫りトンネルや荒れた路面がなかなか楽しい林道が多かったので、
また房総半島のほかのエリアを巡る林道ツーリングを計画しようと思います。



走行距離:311.6km



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