■富士山周辺②



◆1/1(火) 天気:晴れ時々曇り


富士山周辺①の続き



林道富士線の終点方面のゲートが開いている。
これは終点目指し進むしかありません。
早速突き進みます。





最初はかなり荒れた路面でしたが、
少し進むとこんな広場に出ました。
路面もフラットで走りやすいところですね。





・・・前言撤回。
やはり普段ゲートに閉ざされているだけの事はありますね。
やっぱり荒れています。ちなみに今私が立っているここが道です。

起伏はなかなか激しいですが、勢いよく突っ込んで突破です。





すると見えるのがこの景色。
朝霧高原の向こうには南アルプスもよく見える絶景。

ちなみに標高は1,750mくらいだったと思います。





雪でちょっと路面が見づらいですが、
大きめな石がごろごろしているので一気に突っ込むのは危険。
最初は細いクレバスでしたが、どんどん広がって路面全体がへこんでいます。





急に橋の上に出てきました。
コンクリート舗装なのでここだけは路面がしっかりしています。





どうやら南滑沢橋(みなみなめさわばし)という橋だそうで。





またも遠くまで見渡せる絶景広場が。
実はこの広場が林道富士線の終点だったりします。





しっかりと終点の杭があることを確認しました。
この先にも少し道が続いてるように見えましたが、
ちょっと歩いてみるとやはり行き止まりでした・・・。





ちょっと戻って軽水林道の支線に入ってみました。
水溜りが凍り付いてたのでわざと突撃してみると、
バリっと素敵な音が・・・





見事に氷が割れました。
ちょっと快感。





さて、林道富士線を起点方面に抜けましょう。
路面はここより舗装路となり、しばらく登りが続いた後標高1,900m弱の最高点からはひたすら下りです。





下りは陽の当たらない箇所が多く、積雪→凍結という路面が増えてきました。
ただこの付近はまだまだマシなのでゆっくり走れば問題ありません。





ここは完全な圧雪路。
僅かな四輪の轍は、ハンターが乗るジムニーかもしれません。
一度ハンターとすれ違いましたが、鹿でも狩っていたのでしょうか。





ここは林道富士線の東側では珍しく陽が当たる場所です。
でも、ついに完全に陽が隠れてしまいました。
この先はひたすら凍結路の下りが待っているのですが、
この時はまだ知る由もありません。

2007/11/23の写真はこちら





なんだか寒いと思いましたが、
温度計を見ると氷点下8℃・・・・これはさすがに寒いです。
グリップヒーターをつけているとはいえ、メッシュグローブの自分は阿呆です。





さて、ここからが地獄です。
ここからの下りは全て・・・・そう全てが凍結路面。
雪がある場所も全て固着していて氷と何ら変わりがありません。
さすが氷点下8度です。少々なめてかかってました。

そして、一度下ったらこの凍結路面を上る事はできません。
もう戻る事もできず、ひたすら氷の上を下るのみ。
1人山奥スケート大会の開催です。





2、3回転倒しましたが、すぐさまバイクを引き起こし慎重に凍結路を下ります。
わずか5kmの道のりを40分かけてこの四叉路にやってきました。
この頃には、もう林道富士線を下り始めた事を後悔しています。
しかしどうする事も出来ずただ下るのみ。
鬼の凍結路走行で集中力の限界です。



さて、ここが運命の分かれ道。
船津林道方面へ富士林道を直進するか、左の大田和林道を下りるかです。

・・・迷った挙句、ここは左折する事にしました。
距離的にはこちらのほうが住宅地に近いと感じたからです。





この選択が正しかったかどうか分かりませんが、
ひたすら下っては転倒の繰り返しでした。
もう集中力が途切れていて、転ばなくてもいいような場所で転倒しています。





まだか・・・まだ下りれないのか。
凍結路の連続で、100mほどの道のりがとても長く感じます。
度重なる転倒と氷の上での引き起こしで疲労困憊。
転ぶたびにガソリンコックをオフにして数分間の休憩が必要になりました。



そして、ついに林道終点のゲートが・・・





滑って止まれない・・・このままだとゲートに直撃。。
諦めてBAJAをぶっ倒して無理やり停止しました。
1つ1つの動作が雑になり、普段の運転が全く行えません。



わずか10kmの距離を1時間半かけて、やっと凍結路を脱出。
最後は日没の恐怖との戦いでしたが、16:40には出る事が出来ました。
ただ、周囲は徐々に暗くなってきています。
それにしても、ゲートの横に隙間があって本当によかったです。
これがガッチリゲートで脱出不可なら、バイクを置いて帰るはめになりますからね。





氷が無い道というのはなんて走りやすいのでしょう。
氷点下での凍結路との戦いを終え、体の節々が痛いですが心は軽やか。
ちなみにここは別荘地がたくさん集まっていました。





帰り道。
せっかくなので山中湖に下りて富士山を撮影してみました。
もう真っ暗ですが、露出を少し上げたら辛うじて撮影に成功。

最後は道志みちをノンストップで走り抜け帰ってきました。
もう暗闇なのでかなりスリリングな走行です。
道中バイクは1台も見かけませんでした。
ここまでずっと氷点下だったので、大半のバイクは冬眠中だし時間的にも遅いですからね。



新年早々、楽しかったけれど不安にもなる疲れるツーリングをしてしまいました。
氷点下8℃でのツーリングはやや修行が入っていたかもしれません。



教訓 : 雪遊びは楽しいが、距離は短くて充分。



走行距離 365.0km



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