■北海道ツーリング7日目(ヌプントムラウシ林道)



◆9/24(木)


奥十勝(シートカチ)峠からシートカチ林道を抜けて、辿り着いた道道718号線。
雨の林道で熊の出現を想定しながら集中して走ってたため、ここでほっと一息。



しかし、とにかく体が冷えるので早くヌプントムラウシ温泉へと行かなければなりません。
幸いシートカチ林道の終点とヌプントムラウシ林道の起点は、「曙橋」を挟んですぐお向かいのようなもの。





さて、ものの1分以内に曙橋の南側へやってきました。



2006/8/24の写真はこちら





ダートは約13kmですか。
ここまで既に50km近くのダートを走ってますが、今日はまだまだいけそうです。
本当に、天気さえ良ければ・・・・って思いますね。





3年前のように通行止めではなく無事進入。
この林道・・・所々路面が凹んでいて、大きな水溜りが多いです。





雨は冷たいけどいい雰囲気。
気温はぐっと下がってきましたが、ついついバイクを降りて写真を撮ってしまいます。
でも熊などが近づいてきても困るのでエンジンはかけたままで。



・・・ふと思いましたが、
エンジンかけててもこの雨じゃ音がかき消されてしまうような・・・

これが雨天時にヒグマに遭遇しやすい理由のひとつでしょうか。





恐らくビューポイントだと思いますが、
周囲の景色は霧に包まれてしまい遠くを見渡すことは出来ません。





しばらく進むと岩盤を削りだしたような路面も。
でもそうそう長くは続きませんでした。





終盤はこのように大きく開けた場所を通ります。
ここまで来ると、ヌプントムラウシ温泉はもうすぐそこです。





立派な建物が見えてきました。
あれが目的地の温泉でしょうか。
バイクを停めて中に入ってみましょう。





こちらは温泉ではなく山小屋のようです。
ここを拠点にして周囲の山々に登るのかもしれませんね。

泊まるのも悪くは無いかもしれません。
今日は上士幌でベースキャンプを張っているので当然戻りますけどね。





目指すヌプントムラウシ温泉はこの山小屋のすぐ先に見えました。
霧とは明らかに異なり、もくもくと小さな小屋の周囲から湯気が立ちのぼっています。
1台、地元のものと思える先客の車が停まっていました。





さすがにここをバイクで走る気分にはなれません。
こんな橋を渡って温泉と向かいます。



小屋に近づいていくと、中から女性が一人出てきました。
さっきまで温泉に入っていたのでしょう。彼女が地元の車の主のようですね。

彼女に挨拶をして、自分も温泉に入ろうと小屋に向かうと・・・・
もう一人温泉に入ってる人がいたようで、全裸で脱衣所に上がってきました。
実はもう小屋にだいぶ近づいてきたので、遠目に見ても脱衣所の中が丸見えなんですよね。



全裸のおっさん・・・・インパクトが強かったぜ。



さて、しばらくその2人と会話をしたのですが、
おっさんのほうは屈足で「ドラム館」という宿を経営しているそうで、女性はその宿のお客さんだそうな。
お客さんがヌプントムラウシに入りたいとの事で連れてきたのだそうです。

温泉のすぐそばに源泉が湧き出す噴泉塔があるのですが、
そこで煮たゆでたまごも頂きました。
また、キャンプ場への帰りに寄ってくれればコーヒーを淹れてくれるというのでちょっと心がぐらつきました。





さて、二人を見送ったところで自分も温泉に入りましょう。





服を脱いでいよいよ進入開始!!





いやぁ極楽極楽。
雨は降り続けているけれど、開放的な空間で入る温泉はたまりません。
バルブをひねることにより温度の調節も可能なので、自分好みの温度に設定。
ここでのんびりと過ごしましょう。



しばらくするとKLXに乗ったライダーがやってきたので、温泉に入りながら会話。
なんと彼もシートカチ峠を越えてここヌプンにやってきたそうです。

しばらくKLXさんと会話をしましたが、彼はまだ次に行くところがあるようで先に去っていきました。
自分は温泉に入ってしまったらだいぶ腰が重くなってしまい、結局1時間ほど温まってからようやく温泉を出ることにしました。





ちなみにここから沸騰した源泉が噴出しています。
今回は運良く玉子を食べることが出来て本当に良かった。
バイクで生卵を持ってダートを走ったら、一体いくつ壊れずに持ち込めただろうか・・・





いやぁいい湯でした。
ちなみに、温泉を出る頃にちょうど雨も止みはじめました。
こいつはいい感じ。芯から温まったおかげでだいぶ元気も出てきました。





さて、また林道を走って帰りましょう。
ダートの先に橋があって、そこを渡ると温泉・・・。
この環境は、3年前に訪れた岩間温泉を思い出します。

そういえば、岩間温泉も直線距離にしたらここから10kmちょいの場所にありますね。
2,000m級の山脈を挟んでいるため、岩間温泉へは100km以上迂回しなければ行けない場所ですけどね。





帰りは雨が止んで気温が上がってるせいかどうかは分かりませんが、
林道に霧がたちこめ、幻想的な雰囲気の中を走ります。





そしてヌプントムラウシ林道の入り口に帰ってきました。
温泉でのんびりと時間を過ごすことが出来て大満足。
天気の悪い日はこうして温泉でのんびりするのも悪くは無いですね。

しかし、まだまだ元気なのでもう少し林道を走ってもいい感じ。
ここはまたシートカチ峠まで走って、今度はペンケと併走するパンケニコロベツ林道へと向かおうかと思います。



北海道7日目(パンケニコロベツ林道)へ続く



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