■杉川林道
◆2009/10/11(日)
天気は晴れらしい。
この日は早起きが出来たら静岡の南赤石周辺。寝坊したら富士山と決めていましたが、
こんな機会に寝坊するわけが無い。
予定通り、ちょっと遠いですが静岡県のやや北西部へ6時出発です。
250ccのオフロードバイクで走るとやや体力を消耗しますが、
今日はトータル600km予想なので一気に東名高速で移動。
怪しい色をした雲も見えますが薄雲なので問題なし。
一気に富士山周辺を越えて静岡ICまで飛ばします。
一気にやってきました。
しかし途中迷走してしまい4時間ほど経ってようやく到着。
現在は政令指定都市の浜松市天竜区となっていますが、
とても区内とは思えない山奥に入ってきました。
既にここは南アルプスなんじゃないか?って程の場所です。
かなり荒れ荒れとの噂が高い杉川林道へ挑戦です。
ダート手前で廃バス発見。
横っ腹に公認と書かれてますがどういうこっちゃ?
答えは教習者でした。
しっかしなぜこんな山奥に・・・
恐らく廃棄されたものと思われますが、
こんな山奥までバスで走らされたドライバーも哀れだ。
さあ、ダートがスタートです。
この杉川林道は20km程度のダートがあり、終点は蕎麦粒林道に接続しているようです。
その名の通り杉川に沿って林道が作られています。
四輪はここで終了。
背の低いゲートが作られています。
工事関係者のための小屋でしょうか?
何やら山奥に向かうような階段も作られていますがどこに向かうのでしょう。
こちらも作業用でしょうか。
やけに目立つ階段ですね。登ったところで特に意味は無いので先へと進みます。
おっと・・・先を急ぐつもりがついつい登ってしまいました。
崖下に広がる美しい杉川を撮影しておきたかったんですよね。
所々激しい箇所もありますが、おおむね清らかに流れています。
大きな雲は出ていますがとても快適な陽気。
山奥に向かってどんどん進んでいきます。
この重機専用のスペースでしょうか?
この小屋にはカーブミラーも用意されており、ずいぶん昔からここにあるような印象を受けます。
この杉川林道。
ここまでの路面は整備されている印象でとても走りやすいのですが、
徐々にこのような大規模崩落箇所が増えてきました。
元々崩れやすい地質なんでしょうか。
とても良い。
右側が常に崖なので景色は絶えず開けています。
この開放感がたまりませんが、崖下に落ちたら人生終了な箇所もまた多いので注意が必要です。
崖のはるか向こうにはガードレールが。
この杉川林道。本当にものすごいところに開設した林道ですね。
ダイナミックなトラバースルート。
ここは綺麗に整備されていますが、どうやら今年度に工事が行われたようですね。
平成21年度と書かれています。
なんと先日の10月9日まで行われていたようです。
たった2日前に工事が終了したんですね。
それまでは土砂崩れなどあったのでしょうかね。
さて・・・
ここの工事箇所が2日前に終了となると、
逆に考えるとこの先に崩落などがあっても改良工事などが全く行われていない可能性があります。
この先は少し注意を払う必要がありそうですね。
そういえば記述し忘れていましたが、この林道は丁寧にキロポストが設置されています。
500m毎に設置されているので、起点からどの程度進んだのかが分かりやすくて良いですね。
しばらく進んでいますが路面は相変わらず快適。
思いのほか余裕なのでこのまま行けそうな感じですね。
いや・・・やはり甘かったようです。
徐々に右側から路面が削られていますね。
また、斜面も左側から崩落しつつありますが走れるスペースはどうにか残されています。
問題なくここは通過です。
次は倒木。
しかし幹が細いことや下を潜り抜ける余裕もあるため問題無し。
しかし、徐々にやばそうな雰囲気にはなってきました。
なんだあそこは・・・
ずいぶんおかしな場所から山肌がごっそり無くなっています。
おお・・・あれはなかなか激しそう。
ガードレールが土砂崩れに耐えられなくなってひしゃげていますね。
自然の力恐るべし。
しかし、実際やってくると路面は十分残されているので問題なし。
遠くから見たらなかなか驚かせる光景でしたが恐るるに足らず。
走ってる時は気づかなくても、自分の軌跡を振り返ると斜面が怪しい場所もちらほら。
整備されている道路とは異なり、林道らしい光景ではありますね。
まだまだ崩落箇所は続きます。
これで路面が削られていたりするとアウトなんですけど大丈夫そう。
私のように林道を多く走っているがテクニックは初心者のような人間は、
この程度の小規模な崩落が続く程度が楽しくて良いです。
激しいのがあったらちょっと手に負えません。
そうそう、この付近で初めて対向車に出会いました。
カワサキのオフロードバイク、KLX250に乗るライダーです。
これで無事反対側に抜けられると思って話を聞いたのですが、
彼も私と同じように起点から進入して、この先にある倒木で引き返してきたとの事です。
倒木ですか。
とりあえず進むだけ進んでみましょう。
たいしたこと無さそうな樹木ですが、
こういう枝や葉が多くついた樹木は結構面倒です。
上を一気に走りぬけようとすると、体に枝が引っかかったりジャケットが破れたりしますからね。
回避しようとしたけど、スペースは無くほぼ崖の横ですね。
仕方ないので力でどうにかねじ伏せてみましょう。
木をつかみ力いっぱい前方に押すと、どうにか崖側にスペースが出来ました。
しなっているので、力を抜くと多少戻ってきましたがなんとか抜けられそうです。
無事突破。
さっきは気づかなかったけど、小さな岩もごろついていましたね。
これが先ほどの倒木だったのでしょうか??
それにしても激しいですね。
この先も何度か崩落箇所があったのですが、落ちたら終了な場所がとても多いです。
崩落箇所を乗り越えるときなど、操作ミスしないように注意しなければなりませんね。
起点から14.8kmにて。
これはまずいですね。
自分の技量とBAJAの組み合わせでは躊躇してしまうポイントです。
嫁さんのXR230で来ていれば左側の斜面を乗り越える方針で挑戦できますが、
XR-BAJAとなると転倒→ライトステー変形→交換20,000円オーバーという流れが頭の中によぎります。
仕方ない。
ちょっと崖側に近いのが気になりますが、この隙間にタイヤを突っ込ませて突破しましょうか。
フロントタイヤがあらぬバウンドをしてちょっとびびりましたが、
崖側に向かないよう修正したのでどうにか突破。
反対側から見ると路面がえぐられててスペースが狭くなってて焦りました。
とりあえずBAJAとさよならすることなく抜けられて良かったです。
しかし、さらに先に進むと・・・・
起点から16.2km。
これはどうにもならない感じです。
思い切り行けば乗り越えられるような気もしないではないのですが、
もしここで何かあったらと思うと色々考えてしまいます。
また残り3km程で蕎麦粒林道に繋がると思うのですが、
この先に更に大規模な崩落が無いとも言い切れません。
絶対的な自信が持てないこのポイントで撤退を決意。
帰りももう1つの崩落ポイントを無事突破。
あとはまったりと起点に戻るだけです。
撤退を決意するまでは次の崩落にドキドキしながら走っていましたが、
帰りは路面の状況が分かっているので気楽なものです。
素晴らしい景色を眺めながら帰りましょう。
手書きペイントで「起点」と書かれたキロポストまで無事帰還。
ここまで戻ってくると、さっきの崩落箇所も乗り越えてしまえば良かったと思いますが、
今更後悔しても仕方ないので、今度は南赤石林道経由で蕎麦粒林道に向かいましょう。
そちらから杉川林道を逆走するのも悪くは無いでしょう。
蕎麦粒林道へ続く
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