■鍋矢トンネル旧道
◆2010/02/14(日)
小説「伊豆の踊り子」や某演歌歌手の「天城越え」、
また、伊豆半島のツーリングスポットや観光地として有名な天城トンネル。
その旧国道414号から、現道に合流する前に廃道区間があるとのことでやってきました。
まずは国道414号線の旧道へ。
北側から観光地である天城隧道へと向かいましょう。
天気もいまいちなので路面もかなり湿り気味。
オンロード車でも走れる峠道ではありますが、
こんな日はつるっと滑りやすいかもしれません。
雨は降りそうな感じですがギリギリで粘ってくれてる感じ。
いつもなら観光客がよく歩いているはずですが、
2月でこの天気じゃ全く人の気配なし。
当然天城隧道も完全貸しきり状態。
シーズンによっては、この人っ子一人いない写真を撮ることはちょっと困難です。
穴の中に入ったら記念撮影をしましょう。
何故か心が落ち着きます。
目的地は更に先にあるので、もう慣れ親しんだこのエリアをさっさと後にします。
どうしたことか。
トンネルを越えたら晴れ間が見えてきましたよ。
まさか南伊豆方面は晴れているのか?
2月でこの陽の光はうれしすぎる。
峠から降りてきました。
ここは道なりにヘアピンを曲がるのが正しい行動でしょう。
自分も今までそうしてきましたから。
しかし、本当にこのヘアピンが道なりと言えるのか?
・・・・答えは当然否だ。
だがしかし、彼のサイトを見るまではこの違和感に気づかなかったのだ。
あづささん。僕もちょっくら逝ってみます。
どうやら某携帯電話キャリアの中継施設のようですが、
よく見ると左側に隙間があるので抜けられそうです。
これは迷わず先へ進むべきでしょう。
突破・・・・
すると、何やら道らしきものがしっかり見えてきました。
国道414号下田街道。過去の線形はこちらへ向かっていたのか。
もういっちょ施設が出てきましたが、
ここも構わず左側を通過。
恐らくこの施設があるからこそだと思いますが、道中ある程度道が整備されていますね。
その証拠に作業通路の看板もしっかり備えられています。
道路としての遺構は見当たりませんが、電気関連の作業道としては生きています。
下に見えるが現道である国道414号線です。
思ったより現道から近いですね。こちらに気づくことは無い距離ではありますが。
未舗装路かと思いましたが舗装路が出てきました。
以前は舗装路として、立派に下田街道としての機能を果たしていたのでしょう。
どこまでが路面だったのかいまいち分かりかねますが、
なかなか素敵な廃道っぷりですね。
この付近はかなり素敵。
元々は舗装路だったのでしょうが、舗装が剥げた箇所から木々がしっかり根付いています。
うねるようにジグザグに残った舗装部分が良いですね。
法面や幅員の広さから察すると、それなりに余裕がある走りが出来たのかもしれません。
しかし、上を見上げるとしっかりと電線が張り巡らされており、やや趣は下がりますね。
これが旧時代からずっと存在するものならまた違った感覚で見ることが出来そうですが、
先ほどの電気関連の施設によるものと推測されます。
お、現道にかなり近づいてきました。
そろそろ合流地点が近いようですね。
枯れ果てた旧舗装路面に佇むBAJAを撮影。
そして合流。
ちょうど「正しいツーリング」を行っているライダーがフレームに収まりました。
・・・・明らかに四輪車を受け付けないガードレールです。
それにしてもトンネルの真横に出てくるとは。。
対向車線側でなくて良かった。
撮影中、「こいつ何やってんだ?」という痛い視線を感じた気がしました。
まあ気のせいでしょう。
現道に合流後、改めて先ほど走ってきた旧道を確認。
・・・意外と目立つところに旧道が見えますね。
走ったり撮影してる最中に誰か気づいたかもしれませんね。
最近は廃道系ツーリングはご無沙汰だったので、
久しぶりに走る廃な道は林道以上にテンションが上がりますね。
さあ、この調子でもうちょっと廃道色が強いとこへ逝きますか。
■参考サイト 「そうだ、遠くにイコウ」(あづさ2号さん)
河津七滝旧道へ続く
INDEX