■北海道ツーリング2005(4日目)



◆8/23(火) 天気:曇り時々晴れ


昨夜も散々飲んだけど爽やかな目覚め。
しかしどうして?空は曇ってます・・・寝る前は星が綺麗だったのに。。





一番手前が私のテントです。
みんな等間隔で綺麗に並んでますね。昨日は1つ奥のライダーのテントの横にレジャーシートを敷いて飲みまくってました。

さて、快晴とはいかなくて少し残念ですが出かける用意をしましょうか・・・。


リアに搭載したプラケースの上です。
昨日洗った靴下と温泉で使ったタオルがまだ乾ききってないので、干しながら走ります。
そしてこの靴はテント設営後のちょっとした移動に使います。ずっとブーツ履いてたら疲れますからね。朝露に濡れてしまったのでこれも干しながらって感じです。





装備完了。雨の後だったので今日はチェーンの注油もしておきました。
一番手軽なメンテナンスですが、これをするとしないとではレスポンスが大違い。
しかし・・・起きてきた他のライダーは私がチェーンに油差してるのを見て、「すごい用意がいいですね!」とのこと。
普通みんな持ってきてるものだと思ってました。北海道に来るライダーはかなり多いですが、その分ほとんどノーメンテで来る人たちも結構いるんですね。
とはいえ私も最低限のメンテが出来るくらいの人間なので、林道でのパンク修理とかになったらかなり焦るだろうと思います。



さて・・・どこに行こう。
最初は道北スーパー林道と考えてましたが、予定を変えて道東に行くことにしました。
やっぱり北側のほうが天気が悪いみたいです。もしかしたらまだ雨が降ってるかも。

とりあえずは旭川へ南下。富良野経由でのんびり道東へ行くことにします。





場面は飛んで旭川。
ここが近年話題になっている旭山動物園です。
平日の朝だし開園前なので静かなもんです。





とてもじゃないけど、ここが東京の上野動物園の集客数を超えたとは思えません。
そのカラクリを探るために入場したい気持ちはあるのですが、ここで開園まで無駄に待ってもしょうがないので先へ進みます。次の目的地は美瑛です。





見え難いですが、左にはちょうど離陸した飛行機です。
美瑛に向かって走っていたら低空を飛ぶ飛行機にビックリ!後を追ってみるとそこにあったのは旭川空港でした。
小さな空港ですが、飛行機の離着陸ってついつい見てしまいます。





飛行機だけじゃなく、ヘリの発進シーンも見る事ができました。
プロペラ音すごいでかくてビックリ!





でもやっぱり迫力なのは離陸シーンですね。
轟音とともにやる気満々な雰囲気がたまらないです。

・・・別にそんな珍しい光景でもないのに30分ほど見てました。
ふと我に返って再び移動開始します。





これぞ北海道!牛横断注意の警戒標識です。
ちなみに北海道ではこの標識をよく見かけます。道央には特に多いかもしれません。





場面は飛んで美瑛です。
セブンスターの木やらケンとメリーの木やら親子の木やら、畑のど真ん中に木がぽつんと立ってるのが印象的な観光地です。
例に漏れず、ちょっとだけXR撮影会もしてきました。





少しアップで1枚。
写真右上のほうに飛行物体がありますがあれはヘリ??
いや、確かヘリは飛んでなかったはずです。でもそうすると可能性はトンボ?





ちょうど人がいたので写真を撮ってもらいました。
これもなんとかの木って名前がついてた気がしますが全く分かりません。
それにしても、電柱が写らない様にアップにしてもいいから撮ってくださいって言ったんですけどね・・・ダメダメ写真ですねこれは。ちなみに3年前の写真はこちら





その後、富良野に向かう途中の農道で1枚。
ほんとまっすぐな道だらけですね。交通量無いのをいいことに道のど真ん中で撮影です。





さあ富良野にやってきました。
色とりどりの花畑の横で撮影。実はこの付近かなり渋滞してて、すり抜けは出来るんですが北海道ってなんとなくすり抜けしにくいんですよね。気分的に・・・。



バイクを降りずに適度に写真撮って、飽きたらすり抜けみたいな感じで進みます。





国道沿いに見つけたソフトクリーム屋さんでこんなの食べました。
なんと商品名は「サンタのひげ」。
・・・どこら辺がひげなのかよく分かりませんが、夕張メロンの上に乗せるなんて大胆で良いです。
これをオープンテラスで1人で食べている男というのは寒いかも。
道行く車に見られまくってやや恥ずかしいです。



さて、この付近はトンボが多く飛んでいて結構走行の邪魔だったりします。
2年前にHORNETというバイクで北海道に来たときは、数多くのトンボを虐殺してきた苦い経験があります。ちょっと気持ち悪い話になりますが、スピード出して走ってるとバイクのミラーとかにトンボがぶつかって胴体がちぎれたりするんです。
なので今回はのんびり走ってたんですけど・・・さすがにトンボの群れに突っ込むときは勇気が要りますね。なるべくスピードを落としてトンボを殺さないよう走ります。


しかし・・・・・





なんということでしょう!
ヘルメットとバイザーの間にトンボを挟んでしまいました。
こめかみの辺りからブゥゥゥゥンと音がした気がしてたのですが、こいつがもがいていた羽音だったようです。

バイザーを外してトンボを救出しましたが・・・
残念既にお亡くなりになってました。。
北海道の昆虫はアホです。人間に向かって平気で突っ込んでくるんですよね。
今回も、ヘルメットはかなりの昆虫の血を吸ってます。
走ってるときにカナブンとかがぶつかってきたときは、ヘルメットのシールドはスプラッタ映画さながらです・・・・。昆虫天国の北海道ツーリングにウェットティッシュは必須ですよ。





気を取り直して麓郷の平野部を見下ろす場所へ。
「北の国から」の舞台になった土地がこの麓郷です。
近くには「麓郷の森」というロケ地跡があったりするのですが前回寄ったので今回はパス。
かつて作品中でまるまる炎上した丸太小屋が、実はそのまま燃えずに残ってるんですよね。
本当にロケで燃やしたのは同じ作りのもう1つの丸太小屋なんです。


さて、富良野を後にして東へ行きます。
狩勝峠を越えて上士幌の畑を横目にのんびり走ってましたがだんだん眠くなってきました。
気温も上昇し晴れ間も見え始めたのはいいけど、実はのんびりやりすぎてもう夕方前だったりします。
移動距離が長いせいか、ただ走り続けてしまった感じです。
昼飯は富良野で食べた「サンタのひげ」になってしまいました。





ちなみにこんな珍しい警戒標識を見つけました。
今度は牛ではなく馬横断注意です・・・・さすがにこれは生まれて初めて見ました。
馬が横断するシーンも撮りたいもんですね。





今度はこんなものも!
ミ○ュランもビックリのタイヤ魔人ですよ。
完成度はかなり低いですがインパクトはでかいです・・・でも「交通安全」のとこにはなかなか目が行かないもんですね。
確かこれを見つけたのは足寄という町だったと思います。
そろそろ手ごろなキャンプ場を見つけなければ・・・と思って決めたのが、阿寒湖のすぐ南にある「オンネトー」という小さな湖のそばにあるキャンプ場。

連絡したら管理人のおじさんが丁寧に道を教えてくれました。
さらに現在地を話すとキャンプ場の到着予想時間まではじき出してくれましたよ。
でもこのまま走ってもキャンプ場に着くのが19時ごろになるようです。
まいったな・・・・夕暮れの道ってあんま走りたくないですね。山の中の国道を走ることになるので、ちょっとヒグマの恐怖が頭をよぎります。
ただツーリングマップルを見ると、もっと近道が存在するようです。
どうせなら真っ暗になる前に着きたいし、ショートカットしちゃいましょう!





ただ自分、ここで大きなミスを犯してます。
どうせだからと国道よりも近道だと思って入ったショートカットルートがこの先ダートだって書いてあるじゃないですか。

暗くなる前に着きたいと思って選んだ道が実は大失敗。
ダートを走るのは好きなんですよ、そのためのオフロードバイクですからね。
ただ、いかんせん夕暮れの林道を走るなんて自殺行為です。特にこの北海道では・・・。





「大型車通行注意」って書いてるし、逆に考えれば「大型車も通行可」って事でしょう。
有無を言わさず更に進みましたがまた看板が。
本気で不安になってきました・・・・





ついにダートがスタートです。
写真じゃ分かりにくいですがもう辺りは暗くなろうとしてます。
でも今更引き返したら30分以上タイムロスするので、超重装備のまま林道内部へ。
どうかヒグマと出会いませんように・・・・。





心に余裕が無いので今日の写真はこれが最後です。
林道内部の実際の暗さはこんなです・・・・
既に写真を撮るためにバイクを停めるのさえ恐いです。
路面がフラットダートなのが唯一の救いってところですね。

この写真を撮ってからすぐに、あたりは真っ暗に・・・・
ついに日も落ち、真っ暗な林道を走ります。
ああ恐い・・・・熊が出てもすぐ気付いてくれるように2速で吹かしながら走ります。
元々熊は臆病な生き物らしいし、エンジン音が聞こえたらあえて近づこうとはしないはず。

ブラインドコーナーの立ち上がりとか本当に恐いです。
曲がりきった先でヒグマとばったりなんて洒落にならないです。
暗闇でヘッドライトの明かりだけが頼りなのに、そこにヒグマが浮かび上がったときのこと考えると・・・。



とか思いながら走ってたら、コーナーの立ち上がりで5頭のエゾジカが!!
自分は情けなくサマにならない絶叫を上げながら急ブレーキ。
後輪がロックしましたが足で無理やり体勢を立て直し停止。


バイクにビックリするかと思ったら、シカは突然の出来事にきょとんとしています。
そして一瞬の後に一気にぴょんぴょん跳ねながら全てが遠くに行ってしまいました。



・・・・ヒグマじゃなくて良かった。



嫌な汗をかきつつ真っ暗闇の林道を走ります。この後も2度ほどシカに遭遇しましたが無事にやり過ごせました。
でもずっと走ってると、ヒグマだけじゃなく本当にこの道でオンネトーにたどり着けるのかっていう心配も出てきます。
路面崩落とか土砂崩れとかあったらほんと泣きますよ・・・・

しかし!無事に真っ暗闇のダートを抜けました!!
そして抜けた先が広場になってて明かりもあります!!
文明の利器です・・・・・電気ですよ電気。



・・・・様子がおかしい。
あの電気の正体を探ろうと近づくと、なんとそれはバイクのヘッドライトです!!

そこにはライダーがぽつんと1人。
暗闇の広場にライダーがぽつんと1人・・・・怪しすぎます。

幽霊ですかあなたは?


でもやはり生身の人間のようです。
向こうも私のほうを見て怯えたような安心したような目でこちらを見てます。





「・・・・こんばんは」

「こっ・・・こんばんは」



話しかけると相手もちゃんと答えてくれました。
これにお互い安心し、エンジンをかけたままのバイクを降りて話すことにしました。



・・・・彼の話はこうでした。


①自分は会社を辞めて北海道をツーリングに来た23歳男性。

②愛媛県松山市出身で、京都の舞鶴からフェリーに乗ってきた。

③オンネトーのキャンプ場を探してたら道に迷ってここに到着。
この先の道が暗闇ダートになってたので慌てて広場に戻ったものの、キャンプ場の場所が分からなくて途方に暮れる。
仕方ないので今来た道を戻ろうと思っていたら、人が来ることなどありえないと思っていた暗闇ダートのほうからバイクの音が。


とのことです。
さてどうしたものか・・・・キャンプ場の場所は私もイマイチ把握してないです。
ただこの先のダートには何も無いよと告げ、さすがにそのバイクじゃ行けないでしょうしね・・・と彼のオンロードバイクを見る。


愛媛ナンバーのSV400・・・・愛媛の真っ赤なSV400・・・・



・・・まさか・・・まさかっ!!




私:「あの・・・2日前にクッチャロ湖のキャンプ場にいませんでした?」

ちょっと聞いてみた。



彼:「ええ、雨のクッチャロ湖に泊まりましたよ・・・・って何で・・・・・あっ!!」





彼も気付いたようです。
2日前にクッチャロ湖でキャンプしたとき、酔っ払ってましたが確かに彼を見ましたし話しました。
ジンギスカンパーティをやったとき、確かそばの温泉帰りの彼が通りかかったので・・・一口ジンギスカン食ってよ!ってな話をしたんです。

そのときに一言二言話して、「そこにある赤いSV400が自分のバイクで愛媛から来ました」・・・みたいなことを彼は話してました。
酔っ払ってたときのかすかな記憶がどんどん鮮明になってきました。

・・・まさか、クッチャロ湖から300km以上離れたこんなところで再会するとは。

偶然とは本当にすごいです。
嘘のような偶然にお互い興奮してしまいました。



ひとしきり盛り上がったところでキャンプ場探し。
ダート側には間違いなく何も無いので、SV400の彼(以後Iくんと呼ぶ)が来た道を引き返すことに。


すると50mほどで横道発見。思い切り「キャンプ場」との立て札がついてます。
きっと暗い中不安で走ってたのでIくんも気付かなかったのでしょう。
入って100mほどでキャンプ場の管理等に到着し、予定より30分遅れでテント設営→食事。



もう真っ暗ですが、遠くにはいくつかテントがあるし自分たち以外にも5人くらいはキャンパーがいそうな感じです。
でもさすがに疲れたので食事に集中。もちろん今日は余裕が全く無かったので夕食はお湯を沸かしてカップ麺。
そしてなんとIくんは食料を一切持ってないし火も無いという体たらくぶり。
哀れだったのでもう1つカップ麺をあげました。頂上が1500m級の阿寒岳の麓で寒さに震えながら食うカップ麺は超高級品でした。

もちろんお酒も持ってないIくんにビールを渡して乾杯。
飲みながらお互いの地元の話や北海道の話をして盛り上がりました。
彼の地元は松山市の中心部からやや東側ってのを聞いたので、去年四国ツーリングしたときに道後温泉じゃなくてあえて鷹ノ子温泉に入ったことを話すと大喜び。どうやら相当地元らしいです。

あまり同姓には感じたくないものですが、ここまで来ると運命的です。
偶然?それとも必然?そもそも「偶然」と人が呼ぶものは全て「必然」の結果なのか?


テントの中で眠りに落ちる間際はそんなことを考えてました。


今日は本当にいろんなことがあったけど、やっぱり暗くなってからが一番驚きました。







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