■北海道ツーリング2005(5日目)



◆8/24(水) 天気:晴れ





おはようございます。
いきなりですが昨日とんでもないとこにテント張ってましたね自分。
昨日もほんと疲れてたのでとりあえず設営できればOKって感じだったのです。





SV400のIくんはまだ眠ってますが、今日は摩周湖のほうを周ろうと思ってるので早々と出発用意。
朝飯を食べてテントをたたんで出発です。

そしてまずはオンネトーへ。





ここがオンネトー。
朝の雰囲気はとても神秘的です。
日によって、湖面が青く見えたり緑に見えたりするそうです。





天気予報は晴れでしたが、この雲は朝のせい?
神秘的な雰囲気をますます演出していますね。





湖を見つめるXRを撮影。
湖面に緑が映りこみ綺麗です。





さあ今度は阿寒湖に向かいましょう。
カントリーサイン前で撮影しましたが・・・・
この町ににテロが出る可能性は限りなくゼロに近いです。
こんな田舎にテロ対策看板はちょっと・・・・。





阿寒湖の西側、R241とR240の交点です。
R241をまっすぐ走ってると交差するR240にぶつかるT字路なんですが、
実は直進するとR240の旧道ダートがあるんです。
もちろん入るのは旧道。行ってみましょう。





ダート区間は5kmほどで現道とぶつかるのですが、
森に囲まれたフラットダートは気持ちがいいです。
交通量は全くありませんでしたがしっかりと4輪のわだちがあるので、私のようにとんでもない荷物を積んだバイクでも問題なく走れます。オンロードバイクでも走れるくらいフラットでした。





阿寒湖は観光バスがいっぱいなので素通りしました。
今日は人がほとんど行かない場所に行くので、写真はそっちで撮ることにします。
阿寒湖を過ぎてすぐの場所にパーキングスペースを見つけたので休憩。

阿寒湖に来た辺りからは、空は快晴気持ちがいいです。
北海道に渡って以来、テントがしっかり乾いたためしがなかったので干すことに。
テントやタープ、下に敷くレジャーシートを30分くらい天日干し。
初めての快晴に感動しながらこのアスファルトの上に横になってたら、いつの間にか居眠りしてました。

ふと物音で目覚めると、周りには自衛隊のジープやオフロードバイクが。。
どうやら彼らは移動中だったらしく、一度ここで休憩&合流してから再出発するようでした。
・・・・みんなにじろじろ見られてちょっと恥ずかしくなったので、テントを片付けて出発します。





R241を東へ。目的地は摩周湖方面です。
空の青と山の緑が鮮烈に目に焼きつきます。
ああ素晴らしい・・・2年前は道東に一週間いたのに一度も晴れなかったんです。
こういう景色をずっと夢見ていたので、どこまでも続く青と緑の世界に感動しながら走ってました。





摩周温泉の道の駅。
・・・なんだこの小ささは。ただの小屋にしか見えません。
北海道の道の駅も大きさはピンキリですね。観光地だから他にも休憩施設はいっぱいあるんでしょう。

それでは2年ぶりの摩周湖へ。
ちなみに摩周湖には現在展望台が3箇所あります。
観光バスが入れる大きな駐車場がある有料の第一展望台。
大型車では駐車することができないやや狭いスペースにある第三展望台。
そして第一展望台からぐるっと50kmほど周ったところにある裏摩周展望台です。

観光客が大勢いる第一展望台には興味がないので、まずはひっそりと存在する裏摩周へ行きます。





これが裏摩周展望台から見た摩周湖です。
よく「霧の摩周湖」と呼ばれますが、今日は全く霧も出てなく素晴らしいの一言です。
バイカル湖に続いて世界第二の透明度と言われるだけあって、上から見てもとても澄んでいるように見えます。

ちなみに霧がかかっていない摩周湖を見ると、女性はお嫁にいけなくなるなんていう噂もあります。





これもやや角度を変えて撮った写真です。
ぽっかりと小さな島が浮かんでますね。
湖面に降りれるものなら降りてみたいものですが、全周囲が森に囲まれている上、このクレーターに下りるにはかなりの急斜面を降りねば無理です。
残念ですがここから眺めるだけにしましょう。





次に来たのがここ「神の子池」
ここは裏摩周展望台からほど近く、摩周湖から流れ出る水が唯一湧き出るといわれている小さな池です。
写真の場所からダートを2kmほど走ればあっという間に着きますが、結構荒れるとこは荒れているのでオンロードのバイクだと注意して走る必要があります。





神の子池に到着です。
自然のものとは思えないほどの透明度です。 こんな緑に囲まれていて何故ここまで青く見えるのかが不思議でならないですね。
最初見たときは、下にブルーシートでも敷いてあるのかと疑いたくなるくらいでした。
水もいつまでも新鮮なので、この倒木も全く腐らないなんていう噂もあるくらいです。



この美しさにひとしきり感動していると、
遠くにはオフロードスタイルの男性が。
彼もバイクで北海道を周ってるらしく、いろいろ情報交換してきました。
彼の話だと、裏摩周から林道を東へ抜けるとその先に無料で入れる温泉があるとの事。

そんな話を聞いて、行かない理由などありません。
摩周湖第三展望台に寄るのは後回しにして、早速温泉方面に向かいます。





入り口には何の目印もありませんが、多分ここが林道の入り口でしょう。
でも本当に道が合ってるのか不安です。これだけの荷物を積んでると、ダート走行でふらついたときかなり厳しいものがあります。方向転換も一苦労なので、道は間違えたくありませんね。
そもそも、熊が出たとき方向転換して逃げるなんて事はとてもじゃないけど無理そうです。

意を決して突入。





所々荒れてますが気持ちのいい直線ダートです。
ただ途中から結構激しくなってきて、これだけ積んだXRだと結構苦労しました。
転ばないでなんとか走るだけで精一杯だったので林道内の写真はこれだけ。

そして、どれだけ進んでも温泉なんて見えてこない。
不安になりつつも今更戻れないので進みます・・・。
しかし12km程走ると少し開けたダートに。ちゃんと立て札もついてたので温泉までは迷いませんでした。





川沿いにあったのがこの「からまつの湯」です。
もちろん洗い場等は一切なく、ただ浸かるだけの温泉ですがとても気持ちいいです。
不安なダート走行の後だったのでほっと一息。

先客のおじさんに温泉に浸かってる写真を撮ってもらったんですが、
上半身と温泉の上のほうだけ撮ってくれと言ったのに全身撮られました。
これではとてもじゃないが友達に見せることも出来ない・・・後で加工しましょう。



他にも地元の人と思われる人たちが入ってきます。
みんなあんな林道を通ってきたのかと話を聞くと、ダートを1kmほど走るだけで養老牛温泉のほうに抜ける道があるとの事。
帰りはそっちから一気に走り、R243経由で表の摩周へ向かいます。



摩周へ戻る途中、R243沿いのホームセンターの駐車場にバイク発見。
まさかと思い近づいてみると・・・・そこにあるのは愛媛ナンバーの真っ赤なSV400。



・・・愛媛のIくんに間違いないです。
ホームセンターに入ってみると、やはりそこにはIくん。
後から声をかけたらこの上ないくらいビックリしてました。

昨夜、私がせめてガスストーブくらい買ったほうがいいっていう話をしたので、
言葉の通り買いに来たとの事でした。火があればとりあえず温かいものが食べられますからね。



当初、今日は摩周湖~屈斜路湖あたりの林道を走ろうと思ってたのですが、
Iくんと共に走ることになったので林道は無し。摩周湖の展望台に向かうことにします。
それにしても、2度あることはなんとやらですね。まさか今日も彼と話すことになろうとは。





これが第三展望台から見た摩周湖です。
こちらからの景色もバッチリです。ひっそりと穏やかな雰囲気がいいですね。





ん?なんだかもやが出てきたような気がします。
こうしているうちに、どこからともなく霧が集まってきて・・・・





なんと、あっという間に霧に覆われてしまいました。
わずか5分くらいで一気に「霧の摩周湖」に。この早さにはビックリです。
でも、1日で晴れた摩周湖と霧の摩周湖を両方見れたのはラッキーだったかもしれません。





第三展望台の駐車場にて。
手前が白のDトラッカー、そして私のXRとIくんのSV400です。
このDトラッカー、なんと北海道だけじゃなく日本一周ツーリングの途中との事です。
でもこの写真を見て思いました。私のXR積載量が日本一周に匹敵する量だということに。



さて、ここでIくんと話し今日は屈斜路湖のキャンプ場に泊まることにしました。
屈斜路湖も晴れていればすごい綺麗に見える湖なんですが、2年前は雨でどうしようもない状態でした。
明日も晴れだし今回はバッチリ見えるはずです。とても楽しみ。





屈斜路湖に向かう途中、キタキツネを発見です。
今回のツーリングで見たのは初めてです。2匹いるけれど家族なのかな?

路上にいるといつ車に轢かれるか分からないので、
奥に行けとクラクション鳴らしたり威嚇したんですが反応無し。
完全に人間に慣れきってるような感じもします。仕方ないのでそのまま再出発したけれど、危険を感じたときくらいちゃんと動くでしょう。。





またもマニアックな標識が!
農耕車横断注意・・・・そんな注意するほど行き交うようには見えません。
北海道は広い・・・まだ見たこと無い標識があるのかもしれません。





途中にはこんなところも。
硫黄がもくもくと出続けている「アトサヌプリ」(通称:硫黄山)です。
最初奥に行ってみようかと思ったのですが、駐車場が無駄に金を取るということとただ臭いだけな気もしたのでやめました。日もだいぶ傾いてきてますからね。





屈斜路湖の横を走行中に撮った1枚。
北海道らしいまっすぐな道で気持ちはいいのですが、たまに眠くなります。。。





今日のキャンプは屈斜路湖の南にある「和琴半島」のキャンプ場です。
とりあえずさっさと設営して、無料で入れる「和琴温泉」に行きましょう。

・・・しかしここで、今日の食材を全く買っていない事実に気付く。
Iくんもすっかり忘れてたようで、15km離れたスーパーまで買いに行きます。
一人で走ってるとこんなミスはめったにしないんですけどね、Iくんの前を走ってて気を使ってたので、そこまで考えが巡らなかったようです。



スーパーまで買い物に来ましたが、もう空は真っ暗。
気温も一気に下がってきて結構寒いです。。
そんな中買い物を済ませてくると、隣にはCBR250RRが。
乗っている男性は標茶にある「多和平」という有名なキャンプ場に行くらしいのですが、ここからだと多和平まで結構な距離があります。
結局面倒になったらしく私たちに着いてくることになり、3人で再び屈斜路湖半へ。





戻ってきて早速温泉へ。
ここも洗い場がなくただ浸かるだけでしたがとてもいい湯でした。





違う角度から撮った1枚。
よく考えたら、昨日はお風呂にすら入ってなかったし、今日は温泉には入ったものの頭が洗えてません。

・・・かなりの汚ライダーですねこれは。
さすがに明日はちゃんとした風呂に入ることにしましょう。

ちなみに明日は、札幌に住む高校時代からの友人の家に泊まる予定。
400km以上走れば問題なく着く距離なので、道東から一気に移動することになりそうです。



IくんとCBRのライダーと、3人で宴会をしながら夜が更けていきます。

明日も早朝から出発するので、もう彼らと会うこともないでしょう。

旅には小さな出会いと別れがつきものですが、なかなか不思議なものですね。
素性も名前もよく分からない人たちとこうしてお酒を飲んでいるわけです。



明日は札幌まで移動。
どうせだから途中いろいろ寄ってから行きたいものです。
頭の中で軽くシミュレーションしつつ眠りにつくことにします。



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