■2006九州一人旅(3日目)



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◆5/01(月) 天気:曇り→雨


今日は阿蘇に行こう。
6時半に早起きして荷物をまとめます。
幸い今日の風は穏やか。夜のうちに強風はやんだようです。



出ようと用意していたら、隣のテントの静岡のFJRさんも出発するようです。
目的地は同じ阿蘇ってことなので、途中の狭霧台展望台まで一緒に行くことにしました。
バイクの性能が圧倒的に違うのですが、先行して走ることになったので自分のペースでまったり走ります。





展望台から見る由布院の町並。
もっと距離があるかと思ったのですが。思いのほか早く着きました。
走行時間10分ちょいくらいかも。

曇り空が気になりますね・・・降らなければいいんですけど。





静岡のFJRさんとはここでお別れなので、バイクの記念撮影。
自分のグローブが片方落ちているのが写真のアクセントです(うそ)



FJRさんは私よりやや先に出発です。
ツーリング日記をWEBで書いてることを先日告げたのですが、「自分の話題も日記に載るんじゃないか?」と不安そうだったので、
彼の写真はなるべく撮らない様にしてました。





なので去り際に盗撮。



大丈夫。きっとこれなら身元は割れません。





自分はといえば、少し来た道を戻り細い横道に進入です。
もしかして林道でもあるんじゃないか?と思い入ってみたのですが、ずっと舗装路な感じ。
ただ展望は抜群なので素晴らしいです。由布岳の頂上付近が雲で見えないのは残念。





XRを加えて記念撮影。
もうちょいで山頂まで見えるのに・・・



ここから先は、阿蘇山に向かって「やまなみハイウェイ」を走ろうかと考えてました。
阿蘇に行くツーリングライダー・・・いや、九州を周るライダーの中では知らない人がいないだろうと思われる有名な道です。
雄大な阿蘇山を眺めながらひたすらまっすぐな道と開けた景色の中走れるらしいのですが、県道(主要地方道)11号線という普通の道路なのになぜハイウェイなのかは謎。スピード出しても怒られないんですかね?

しかし地図を見ていると、少し寄り道ですがやまなみハイウェイの途中に抜ける林道があるようです。
どうせだから林道を走るに尽きます。こんなときのためのオフロードバイクなので、迷わず林道へ。





8:50
到着です。この林道は「扇山林道」というのですが、青看板には「扇山団地方面」と出ています。
団地と聞くと集合建築物を思い浮かべますが、こんな山奥の林道にあるとは思えません・・・・謎です。





最初は舗装路か・・・と思い看板を見ていましたが、白い杭に注目してみました。





消えかけた林道文字の上には、福岡のツーリングクラブらしいシールが貼られています。
こんなことをするのは止めていただきたいものです・・・





入って進むと早速ダート。
手前にT字路がありましたが右はおそらく扇山団地方面でしょう。





路面はフラットで走りやすいのですが、所々に分岐があります。
ただ支線を示す標識があるので、どちらが本線か分かりやすくでGOODです。





本線、少しずつ荒れてきたような印象を受けます。
路面は問題ないのですが、雰囲気が少し変わってきたかも。



その後も明らかに廃れた感じが・・・
草が路面に生え始めたということは・・・この先は・・・





やっぱり・・・。
この先、まだ獣道状態で微妙に続いてはいそうな感じです。
ただGPSを見ると、この先は阿蘇に向かう道ではなさそう。
どうやら、やまなみハイウェイに出るには支線を抜けていく必要がありそうです。





数キロ戻ってきました。地図によると、この53支線を西に抜ければやまなみハイウェイ方面っぽいです。
あとは迷わず一本道でいけそうな感じです。





左右には背の高い草が茂り、展望はまったくありません。
でも路面は走りやすく一気に駆け抜けます。





快調に走ってたのですが、いつの間にやらいい感じの溝が出来ています。
見た目余裕そうですが、一度はまると結構面倒です。右か左に逸れようとしても、こうも幅が狭いとタイヤを取られて転倒してしまうんですよね。





先のほうは結構深そうです。
でもちょうどこの付近が林道の頂点らしく、後は一気に下るのみって雰囲気です。
はまらないように気をつけながら進みます。



この先、この亀裂が好き放題左右にうねってくれたので非常に走りづらかったです。 亀裂の右側を走っていたらどんどん亀裂がこちらに寄ってきて・・・・・・
はまらないように勢いをつけて一気に亀裂を横断します。
幅員が狭いところで横断することが出来ず思い切りはまってしまった箇所がありましたが、転倒しそうになりつつも力まかせに乗り越えました。





路面状況はさらに悪くなってきます。
最近は誰も走行して無い雰囲気ですね。四輪はもう無理な感じだし二輪のタイヤ痕も見られません。





廃道ちっくな雰囲気に。
こぶし大の石がごろごろしていて走りづらいです。。そして路面もふかふかな土がベースになってるので走ってて沈む沈む・・・。
雨の後ならマディコースかも・・・・。





そんな中気合を入れて走ってたのですが、景色が開けたと思ったらいきなりの崩落箇所。
勢いあまって突っ込みそうになり本気であせりました。
写真的には大丈夫な路面に見えるかもしれません・・・が、実際はかなり危ないです。





反対側から撮影。
ごっそり路面が持っていかれてます。
・・・・さすがにこの荷物を積んだまま越えるのは厳しそうです。

GPSで確認した感じだと、あと数百m進めば舗装路っぽい場所に出れそうな感じです。
でももしここで踏み外したりでもしたら、バイクを上げる事は不可能だし最悪崖下に落ちて死ぬかもしれません。
この下は10m以上の崖になってて下には川が流れてます。

旅を続けるためにはここで引き返すしかないですね。
狭いながらもがんばって切り替えして林道起点に戻ることにしましょう。



帰り道・・・
何でこんなとこまで来たんだ?ってくらい大変です。
見た目大丈夫そうでも、ふかふかな土の上を登るというのは結構大変。
下りの時にはまったく気づかなかったけどこれは厳しい・・・。

案の定変な亀裂にはまってバイクが真横を向いた状態になってしまいました。
この亀裂をいくら登ろうとしても、後輪が空しく空転するだけで登ることが出来ません

タイヤが焦げるにおいがしてきました・・・仕方ない。





これ以上粘ってもどうなるもんでもないので、とりあえずバイクを倒します。
後輪のあたり、地面がえぐられて茶色い土がこんもりしてますね。

サイドバッグを外してバイクを引きずり、亀裂に沿った向きにします。 そしてバイクを起こしたら最初はゆっくり・・・そして後輪が滑らないことを確認して加速。
亀裂を何とか越えることに成功しました。





へたってきて、なんとも無さそうな場所で転ぶ画です。

しかしこの先も結構激しい場所がありました。
いったいどうやって下りてきたんだろう?って感じの場所です。
実はこの写真に至るまでにも何度転んだか分からないくらい転んではまってます。

腕が疲れきっているらしく、ふらふら走りながら転んでしまうんです。
おかげで右足がいい感じにバイクの下敷きになり、すねの部分には後に1週間ほど残る痣が出来ました。。



なんとか荷物を積んだまま走れそうな場所までバイクで走り、途中で降ろした荷物を積むため歩いて下りてきました。





途中で転んだ場所にはプラケースの破片が。
リアに積んでたプラケースが大破してしまったのです。
こうなるんだったら最初からすべての荷物を下ろすべきだったと後悔です。





写真で見るとそんなどうしようもない路面には見えないんですけどね。
途中で下ろした荷物の多いこと多いこと・・・バイクと荷物の間を徒歩でピストン輸送です。
これはサイドバッグを運んだ後、2回目の往復です。テントその他諸々を運びます。
3往復目で、奥のほうにある大破したプラケースを運びます。





なんとか全ての荷物を徒歩で輸送し戻ってきました。足が痛いのによくがんばりました自分。
ここならもう安全。最初に輸送したサイドバッグをつけたらさっさとこの林道を後にします。





あれ?こんな場所あったっけ??
左側は落ちたら死ぬ崖、右側は落ちても多分死なないけどバイクが落ちたら引き上げられない崖。ど真ん中には大きく深い溝です。
ど真ん中の溝は石をある程度どけないと、この荷物じゃ確実にバランス崩してこけます。
仕方ないので右側をバランスが崩れないように注意して抜けました。





やっとフラットな路面に戻ってきて一安心。
転倒の連続で体中が痛いです。右足の痛みが特に激しい・・・オフロードブーツを履いてくれば余裕だったのですが、旅にはさすがに邪魔です。
観光地とかをオフブーツで歩くのはさすがに嫌なのでトレッキングシューズで来てしまいました。





林道起点付近にて。
壊れかけたプラケースに荷物を無理やり詰め込んできましたが、そろそろ内部から崩壊しそうな勢いです。
ここならもう安全ということで、ひとまず補修することにしました。





亀裂をしっかり組みなおすと意外と綺麗。
でも、写真右半分は亀裂だらけで崩壊寸前です。このままだと間違いなく底が抜けます。
とりあえず持ってきた白いガムテープで、写真左のように補修します。





プラスチックが破損した場所には、手持ちのゴム版を使うことにしました。
これの本来の目的はバイクのスタンドの下に敷いて、路面が柔らかい場所にバイクを停めてもスタンドが沈まないよう荷重を分散するものでしたが、仕方ないのでここに当てることにしましょう。





・・・・見栄えは非常に悪いけれど、これで小物がこの隙間から落ちることは無いでしょう・・・多分。



ちなみに全て終わって再出発したのは11:50。林道に入る時からここまで3時間もかかってしまいました。



もう疲れてしまいました。当分林道は行かなくていいかも・・・



この後阿蘇山に向かうものの、疲労と足の痛みで心にゆとりがまったくありません。
放心状態でやまなみハイウェイを走ってますが、天気もいつ雨が降ってもおかしくない状態。
阿蘇山を満足に眺めることも出来ませんでした。





なにやら展望台のある牧の戸峠に到着。
ただ阿蘇はまったく見えません・・・・とりあえず来た証拠だけ写真に残して走ります。





暗い・・・もうそろそろ降り出すかも。
阿蘇はまた晴れた日に出直す必要がありそうですね。





阿蘇山の西側を周る「草千里ヶ浜」という超有名な原っぱには行きませんでした。
やっぱりそこは晴れた日に行くべきだと思って、阿蘇の東側を周るR265で阿蘇山を通過。
自分はこれからどこに向かおうとしてるのか全く決めておらず、なんとなくだらだらと走ってます。





しかしそんな中見つけたのがこれ。
ものすごい数の剪定された木が並んでます。
鳥やら熊やら天狗?やら、いろんな作品があってなかなか楽しめます。
とにかくバリエーション豊富で、道行く人も必ず目に留めてました。



そしてそこにはとうもろこし屋さんが。
そういえばもう午後だというのに、今日は一口も食事をしてないことに今更気づきました。





甘い!うまい!
さっきの剪定を眺めながらのんびり食べます。
妙な疲労感もここに来てやっと和らいだような気がします。

もしかしたら、おなかが減って元気がなくなってたのかも。
うんまいとうもろこし一本でかなりの生命エネルギーを取り戻しました。





そしてこのとうもろこし。
生でもシャリシャリしてて甘くおいしく食べられるんです。
生まれて初めて生とうもろこしを食べましたが、こんなに甘いものだとは知りませんでした。
店のおじさんの話だと、どうやらこのとうもろこしが特別、生でもおいしい品種らしいです。



元気を取り戻して再出発。
とりあえずとうもろこしを食べながら周囲の地図を見てたのですが、南のほうにいくと「九十九曲」という旧道があるそうなのでそこに寄って見ることにします。



雨がぽつぽつ降ったりやんだりが気になりますが、快調に南を目指します。



この時期はツーリングライダーが多いので、対向車にもバイク乗りが多くちょくちょく挨拶やピースサインを送ったり、ぼーっと走ってるときも視線を相手のバイクに合わせたりしてます。
ちょうど考え事をしながら走ってたときなのですが、対向車にはどこかで見たようなXR100が・・・・
ふと我に帰りそして乗り手を確認しつつすれ違います。






ん?・・・・・まさか・・・・・・





見間違えじゃ無ければ浜松のXR100のMさんのはず。



すかさずUターンして猛スピードで追跡開始です。
ちなみにXR100の後ろにはエイプが走ってました。
どうやらXR100と一緒に走ってるようですね。



一気にエイプを抜きXR100の隣へ。
・・・・やはり昨日平尾台を一緒に走った浜松のMさんでした。

バイクを停めてしばしお話しました。
昨日の時点では、今日は宮崎の椎葉村まで行くと聞いてましたが、この天候や状況などで考え直したらしく、宿泊先で会ったエイプのライダーと一緒に阿蘇周辺を走ってたそうです。
エイプとXR100は兄弟みたいなものだし、ペースも同じで走りやすそうな感じがします。





XR100のMさんとエイプさんを撮影。
2台の小さなバイクがかわいい・・・・自分もXR100欲しくなってしまいました。



それにしても、XR100のMさんとは不思議な縁があるようです。
昨日英彦山ですれ違ったときもそうですが、まさかこんな田舎国道で再会するなんて思いもしませんでした。
ちなみに昨日の英彦山のゲート、Mさんは横から林道に入らなかったようです。でもXR100だとちょっと厳しそうな道だから入らなくて正解かも。
あとは自分の無残な亀裂が入ったプラケースを見てもらいました。無事に帰ってきたのでもう笑い話です。



いろいろ考えたのですが、自分はこのまま南へ下りることにします。
結構遠いですが宮崎県に入り、椎葉村のキャンプ場にでも行くことに。
Mさんたちは湯布院に連泊なので北上するそうです。
さすがにもう偶然は重ならないと思うのでここでさよならでしょうが、ご縁があればまたお会いしましょう。





15:20
いつの間にかこんな時間になってしまいましたが、やっとこ九十九曲に到着です。

この後タイトなコーナーに入りますが、路面はアスファルトでしっかり舗装されています。





ある程度上った所で撮影を行いました。
これがなかなかGOODな景色です。眼下に見える町並みと急カーブが美しい。





こんな感じのところを上ってきました。
のんびり舗装路コーナーを走るのも悪くはないですね。





その後はこんな路面の箇所が。
いたるところにポットホールがある荒れた舗装路に。





15:50
R265にリカバリー。更に南下し宮崎県へ。
九州の秘境とまで呼ばれる山地にある椎葉村を目指します。





ん??
写真暗くて分かりにくいですが、こんな山奥で交通安全運動実施中??
これって、全国的に4月の中旬にやってるんじゃありませんでしたっけ?
そもそもこんな国道走ってる車両すらほとんどいないんですけど・・・





雨が降ったり止んだり・・・
椎葉村に入ったのはいいですが天候と共に路面状況も怪しいです。
国道の何の変哲も無い直線なのですが、無意味に路肩が崩壊してます・・・
2年連続で台風の大被害を受けた椎葉村。国道でこれなら林道はどうなってるんでしょう。
九州で一番林道が集まってるのがこの椎葉周辺なのです。





・・・国道265号通行止めです。
知らずにこの先のほうまで走ってたのですが、トラックを追い抜いた際にクラクションを鳴らされ停まりました。
ドライバーにこの先通行止めって話と、戻ったところにある舗装林道が迂回路になってるという話を聞きました。
彼にいろいろこの椎葉村の話を聞いたのですが、九州最長のロングダートである「内大臣椎葉林道」も通行止めのようです。確かに生き残ってる林道はあるようなのですが、たいていの道が通行止めで椎葉村は数年前から陸の孤島のような状態になっているとの事です。



どおりで・・・
椎葉に入ってからというもの、地元車両や工事車両以外のほとんどの車両を全く見かけませんでした。
いくら山奥でもGWなのにこの交通量はないだろうと思ってたのですが、わざわざ陸の孤島に来る観光客などいなってことですね。



最初はこの村のキャンプ場に行こうとしたんですけど、ちょっと寂しすぎます。
どうせだから今日は移動日と諦め、R265を迂回して更に南下して熊本の人吉に行くことに。
あちらも椎葉と並び、九州有数の林道群があるので楽しみです。

って・・・・午前中は林道恐怖症が入ってたんですけどね。
いつのまにか林道群に吸い寄せられている自分がいます。恐るべき林道マジック





17:40
舗装林道を南に向けてひたすら走ってます。
この林道、狭くてくねくねしてますが交通量皆無です。
そしてついにきました・・・・雨です。。





18:10
やっと前方に車両が・・・しかしこの辺りから霧が深くなり、前が見えない状態になってきました。
この後周囲も一気に暗くなってきたので、危険を感じて前方の車のテールランプを見つめながら走ります。



そしてこの後・・・・雨が一気に激化!
必死で人吉のキャンプ場を目指します。
豪雨に打たれながらR265→R388→R219を走り人吉へ到着。

真っ暗で豪雨となった「人吉クラフトパーク」内にあるキャンプ場でテントを設営したのは19時半ごろでした。
ただ不思議なことに、テントを広げた辺りで雨がぱったり止みました。
30分程度の通り雨だったのかもしれませんね。



他にもキャンパーが何人かいたのですが、ほとんど誰とも話さず近くの温泉に入ってきました。
夕飯ももう面倒だったので近くのコンビニで購入。



雨は降ったり止んだりですが、携帯で見た天気予報だと明日の天気はなかなか良さそうです。
今日もいろいろありすぎて疲れました。特に午前中は本当に濃い時間を過ごしてほとんどのエネルギーを費やしました。
日記本文の初めにあるGPSログへのリンクを見てもらえば分かると思いますが、その分後半はひたすら移動で見所もあまり無かったのが残念ですね。
これもすべて天候のせいにして、明日からは気分をリフレッシュしていきたいと思います。






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