■北海道ツーリング2006(3日目)



◆8/21(月) 天気:曇り→雨




今日はMくんと別れて函館の林道を走ります。
完全なソロツーリングのスタートですね。
朝ホテル前で写真を撮った時はまだちょっと日が出てますが、曇り予報なので残念。





市街地を東に抜け、トラピスチヌ修道院のそばにある大船松倉林道へやってきました。
GPSのおかげもあって、結構簡単に入り口を見つけることが出来ましたね。





フラットな路面を走っていると、廃工場らしきものを発見。
廃車や廃バス、廃重機もあったのでバイクに跨ったまま写真を撮ろうとしていると、
サイドミラーになにか動くものを発見。
振り向くと、トコトコと野犬が近づいてきます。

腹でも空かしてるんでしょうか?
でも野犬なんかにエサをやるつもりなど毛頭無いです。





野犬の写真を撮ろうと思ったら、いきなりもの凄い勢いで突進してきました。
いきなりの出来事で写真どころじゃありませんが、なんとか1枚撮れてました。
写真右上が突進してくる野犬なのですがお分かり頂けるでしょうか?
この写真のブレっぷりから、私にかなりの危険が迫っていることが伝われば幸いです。

リアタイヤをかなり滑らせ急発進。
間一髪で野犬の攻撃から逃れることに成功しました。
右脚を噛まれる寸前の距離まで迫ってましたね。
幸い直線のフラットダートだったので、7~80km/hのフルスピードで逃げられました。





後ろに野犬が追ってきてないか、しばらく様子を見ながら走ってると脇にこんな土地が。

盗んだほうがもちろん悪いですが、この地主とやらもちょっと危険な奴かもしれません。
立て札をわざわざ作ってるってことは、結局犯人は見つかってないのでしょう。
こんなトチ狂った空間から物を盗むなんて、確かに犯人も大バカ者です。





「やんのかゴラァ!!」



殺る気まんまんなヒグマの絵が、北海道の林道の危険性を物語ってます。





しかしこんなところで引き返すわけにはいきません。
でも道南って実は、かなりヒグマが多いんですよね。
北海道の林道は、絶えずヒグマへの恐怖との戦いです。





これはまた北海道の林道らしい看板です。
しかし、林道走行以外にどうやってスノーモービルを使うのでしょう?
林道走行ならOKってことですよね?





天気は曇り空の中、たまに青空が見える微妙なもの。
でも結構走ってると暑いですね。
大きな水溜りを避けながら走ります。





今日一番いい天気だったのがこの数分間。
これはもしや晴天??・・・・・でもほんとに数分間だけでした。





しばらく走るとこんな看板が。
日付は去年のものですね・・・もう見つかることは無さそうです。
私もこんな看板に列ねられる事が無いよう、気をつけねばなりません。





路面は徐々に砂利ダート。
荷物満載で走るのはちょっと危険です。スピードの出しすぎには注意して走ります。





所々こんなクレバスがあるところも。
対向車は皆無ですが、万が一を考え左側をキープして走ってるので・・・はまらないよう注意です。





なかなか良い景色の場所にたどり着きましたが、
曇り空と徐々に出てきた霧は残念。
どんどん山の奥深くに入っていきます。





狭い舗装路に多い、こんな標識を発見。しかし・・・・





対向車・・・・来ないだろ。

ヒグマの恐怖もありますが、一番感じるのは孤独感かもしれません。
私はいつも1人で林道に入るので慣れてますが、トラブル時の助けが無いので緊張はします。 谷底に落ちたら誰も見つけてくれませんからね。。





唐突に林道終点の看板を過ぎ、そのまま林道規格以下の作業道に変わりました。
・・・これ、本線ですよね?

道はこの写真以後更に狭くなるのですが、本気で危険を感じてたので写真を撮る余裕がありませんでした。
狭い作業道をクラクションを鳴らしまくりながら走行し、獣が出てこないように威嚇しながら走りました。





やがてまた道が広くなり、こんな広い幅員の場所に合流しました。
これだけ広いと、やっぱり安心感がぜんぜん違いますね。
看板には常呂林道とあり、このまま走れば人里へ下りれそうです。





霧がいよいよ濃くなってきました。
今日の天気はある程度の期待をさせてはくれますが最後にはがっかりすることになりそう。





ここが常呂林道の終点。
昨日立ち寄った鹿部の間欠泉の近くで驚きました。
いきなりの40kmダート走行はかなり楽しめましたが、後半の作業道はなかなかの恐怖ですね。
林道も詳細は分かりませんがいくつか乗り継いだようです。





さて、これからどこへ向かおう・・・
とりあえず道南脱出を図るため北上しますが、霧がすごい・・・
長万部まで北上しましたがずっとこんな霧でした。
でも、昨日はこのあたり小雨だったしマシなほうかな?





13時半ごろでしたがまだ食事を採ってなかったので、
長万部駅のそばにあるお店でかにめしを食べました。
かにめしで有名な長万部、今後の話の種にと食べましたが味はまあまあ。
特別感動はしませんでしたが、カニ好きな人にはおすすめ。





かにめしを食べた、長万部駅前にある「かなや」というお店です。





洞爺湖が近いので北東に向かうことにしました。
有珠山の火口ってまだ煙が出てるんだろうか・・・気になったので3年ぶりに見ておきたいです。

でも・・・相変わらずの霧。
若干霧雨のようにも感じる天気です。





有珠山の西山火口付近。

見ての通り、霧で何にも見えません。
しかし現地の人の話によると、今日はこんな天気だが煙も出てるとか出てないとか。



・・・どっちなんですか??





せっかくなので洞爺湖を撮影。
こちらはまだ霧がましで、なんとか真ん中に浮かぶ中島(そのまんまな名前だ)も撮影できました。



さて・・・・もうそろそろ本日の宿を考えねば。
地図を見ると洞爺湖と東の支笏湖の間に徳舜瞥山麓キャンプ場という無料キャンプ場があるそうな。
一番近くの日帰り温泉まで5kmほど離れてますが許容範囲内。
今日はそこにテントを張ることにします。





キャンプ場へと向かう途中、XRの総走行距離が25,000kmを突破!
購入してからわずか1年半で達成。よく走ってくれてますね。
このバイクはほんとに丈夫。壊れる気が全然しないし走ってて楽しいです。
オフロードバイクは未舗装路だけじゃなく、舗装路を走っててもほんとに楽しい。
まだまだ乗り続ける気にさせてくれるバイクです。





途中、いきなり激しい雨に降られました。
真上に黒い雲が出てきたから危険だなぁとは感じてたけど予想以上です。
一気にずぶ濡れでレインウェアを出す余裕を与えてくれませんでした。





もうすこしでキャンプ場。
はやくあの明るい雲の下へと抜けなければ!
もう晴れは諦めましたがこれ以上雨に濡れるわけにはいきません。





キャンプ場に到着。
廃テニスコートがあるちょっと不思議な無料キャンプ場です。
先客は大宮ナンバーの夫婦ライダーと、遠くには地元の車キャンパーのおじさんがいました。

ここは無料キャンプ場なのに人が少なくていいところですね。
・・・・この天気を除けば最高の場所です。
ちなみに雨雲を抜けることに成功したのですが、テントを張ろうかと思ってる間に追いつかれずぶ濡れ。

・・・今日はこの雨にかなりやられました。



でも温泉に入ってからテント前室で食事をし、
買ったばかりのエアマットの上で寝るのはなかなか快適。
やっぱ銀マットよりもエアマットですね。寝心地最高です。
雨音を聞きながら心地よい眠りにつきます。



走行距離:268.0km



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