■北海道ツーリング2006(5日目)



◆8/23(水) 天気:雨時々曇り


今日も雨と曇りのおかしな空模様。
本州で台風が温帯低気圧に変化したらしいですが、そのあおりをこの北海道も受けてるらしいです。
いつになったら快晴の北海道を感じることが出来るんだろう?
ちなみに、お盆までの北海道はほとんど雨と言う雨も降らず、逆に農家は困るくらいだったそうな。

なんというタイミングで来てしまったんだろう?
でも、去年も同じ時期に来たけど現地の人に似たような事言われました。

雨を運んでくるの・・・・もしかして自分ですか!?



さて、それにしてもどの時点でXRのヘッドランプが切れたのでしょう?
霧の日勝峠を越えるころはまだついてたんですよね。
個人的にに怪しいと思うのが、昨日の「謎のキルスイッチ事件」の瞬間です。
心霊現象は信じませんが、タイミング的にはちょうどその頃に切れたと思うのが自然でしょう。

とりあえず霧雨ぱらつく中、40kmほど南の帯広市へ向かうことにしました。
道内ではそれなりに大きな町だから、カー用品店やバイク屋もあることでしょう。
今日はツーリングをお休みして帯広名物豚丼でも食べようかな。



まだバイク屋の開店には早いなと思いつつ帯広に向かって走ってましたが、
途中の音更という町に9時から開いてるバイク屋を発見。
十中八九ヘッドライトのバルブが原因だとは思いますが、一応バイク屋に見てもらうことにしました。



このバイク屋が大当たり。
仕事の内容は普通にちゃっちゃかやってくれたのですが、
バイク屋さんすごい林道に詳しい・・・地図にない林道や温泉の情報をたっぷり聞けました。
大きな地図を出してもらって、ここはすごいとかここは無料だとか・・・・全て自分の地図にメモしました。
相当林道で遊んでますねこのバイク屋さん。





ヘッドライトはバルブ交換のみで何とかなりました。
とりあえずこれでバイク自体にトラブルは無く、安心して走ることが出来ます。
明日以降晴れたら早速その林道群に走りに行くことにしましょう。
すごく楽しみです。



その後は帯広市街まで南下。
ちょうど洗濯物も溜まってきたのでコインランドリーを探します。
場所はさっきのバイク屋さんがタウンページで調べたので、後はGPSナビでその場所に行くだけ。
こういうとき役立ちますねGPS。

そのコインランドリーは全国展開してる「し○ぼん」
ちゃんと靴の乾燥機もついてたので、洗濯しつつ横の靴乾燥機も使います。
こんな時を想定してサンダルを持ち歩いてる自分、なかなか用意周到です。

靴は20分でバッチリサラサラで感動。
ただ服の洗濯物は乾燥が終了しするまで、約1時間くらいかかっちゃいました。
キャンプ場にコインランドリーがついてたりするいいとこもあるんですけどね。
上士幌のキャンプ場は、40km近く離れた帯広まで洗濯しにこなきゃいけないのは面倒。



雨が激しくなってきた帯広市内。
そろそろ昼飯タイムだけど、他にすること無いかなとちと思案。

そういえばそろそろオイル交換時です。
前回の交換から2000kmは走ってるので、今度は帯広市内のバイク屋へ。
見つけたバイク屋はハーレーのショップも兼ねてたのでちょっと入りづらかったけどまあいいでしょう。
愛想のよくないメカニックのおっさんに任せましたが、仕事はてきぱきとされてたので問題は無さそう。
空気入れとか持ってきてるので自分でやれよって感じなのですが、いい機会なのでタイヤの空気圧も調整してもらいました。
明日は林道走るけど、空気圧は全く落としません。
だって・・・・それでもしパンクしたら・・・・・・
北海道の林道でパンク修理なんて恐ろしくてしたくないです。





バイク屋には妙におとなしい犬がいました。
最初は飾り物かと思うほど静かで、いきなりのそっと動き出した時はすごいビックリ。
ホクレンのGSとHONDAショップでは「セーフティライドキャンペーン」で今年も旗を配ってるので、HONDAショップの赤旗をゲットしました。
これで道南ホクレンショップでゲットした黄旗と合わせて2本に。





バイク屋を後にします。
外はまだ雨・・・・いつになったら止むのか??





さあ昼飯を食べよう。
帯広名物といえば豚丼。といっても全国展開の丼物チェーンであるような豚丼と違い、
タレが甘いのが帯広豚丼の特徴です。
ネットの口コミ情報で調べたお店、味乃や食堂へ入ります。





豚丼を注文。
話好きな店主の言うことにゃ、ライダー専用の隠しメニュー「くまバイク定食」(ラーメンと豚丼のセット)があるらしいのだけど、途中いろいろつまんでたので食う自信が無く豚丼オンリーに。
この豚丼うまいです・・・・やはり口コミ情報に間違いなし。





国道241号を北上して上士幌に帰ります。
一度キャンプ場に戻ったのですが時刻は16時・・・・
まだ他のキャンパーも全くいません。
ずっと雨が降ってるし、今日のキャンプ場はとても静かになりそうですね。
このまま温泉→夕食→睡眠ってのはまだ早い気がしたので、
キャンプ場から10分ちょいで行けるナイタイ高原牧場を目指します。





ちぃっ・・・
ナイタイ高原のそばから然別湖方面に抜ける林道は通行止め。
深砂利ダート14kmは明日の楽しみに・・・と思ってたのに残念です。
素直にナイタイ高原牧場を目指します。





雨がまた強くなりました。
でも、そんな中対向車にバイクがいるとちょっと感動です。
みんな気合入れてがんばってますな。





いやーすごい絶景です。
わざわざバイクを停めてこんな景色を撮影しまくってるのは自分だけでしょう。
そう考えると何故か楽しくなってきます。
雨というものは、もうどうにもならない状態になると逆にテンションが上がってきたりします。





牛だ!!
霧の中から牛の集団が姿を現しました。



「何だテメェは・・・」



と思ってるかどうかは謎ですが、みんな足を止めてこちらを見てきます。





「その赤いの・・・オメェの名前なんて言うんだ?」



と言ってるかどうかはもちろん分かりませんが、
XRに対しても興味津々です。





「こんな奴ら放っておいて行こうぜ」



しつこいようですがそう思ってるかどうかは分かりません。
ただ、一頭が動き出すと他の牛たちもそれに倣い去っていきます。
私の牛真似の鳴き声が気に入らなかったご様子。
乳牛になりきるというのはなかなか難しそうです。
やはり牛の着ぐるみとXRの牛ペイントは必要だったか・・・





もう一度牛真似の鳴き声をしたんですけど見向きもされず。
この集団無視はかなり心に響きました・・・諦めて先へ進みます。





ナイタイ高原牧場のレストハウスに到着。
見事な霧と雨に感動です。





何よりも感動なのが、観光地なのに客が自分しかいないこと。
素晴らしいですね。夏なのに雨のおかげで体は冷たいです。
夏なのにこんな冷たい思いも出来るし観光地独り占めだし。



・・・・・・雨最高!!



「やけになってんじゃねぇの?」
なんて野暮なツッコミは無しの方向で。





レストハウスでソフトクリーム食べました。
寒い時に冷たいものを食う・・・これがきっと最高の贅沢なんです。

ちなみに、中に入ったとき店員のアルバイト?
女性二人がテーブルでくつろいでお話してました。
自分が入った瞬間に弾かれたように立ち上がり「いらっしゃいませ!」



・・・・おせぇよ。
というツッコミももちろん無しの方向で。
こんな状況なら仕方ない。





8月中盤夏真っ盛り。
しかしストーブついてます。

冷たい体にソフトクリーム、体の中と外から同時に冷えた体を暖めることが出来ました。





おお・・・素晴らしい。
霧の向こうには十勝平野の絶景があるんです。
想像力をかき立てる素晴らしい写真です。十勝平野の絶景を想像して楽しみます。





更に上の展望スペースにて。
霧に包まれた幻想的な風景です。
あそこに見える車は店員のものでしょう。





雨と霧のワインディングロードはなかなかのスリル。
体の熱と体力と精神力を奪う、まるで夢の世界ですよ。一般的には悪夢というらしいですけど。





キャンプ場に戻ると、人がほんの少しだけ増えてました。
彼女はナンバーを見ると自分の住んでる場所の近くに住まれてる様子。
とりあえず記念撮影させてもらいました。





そこで出会った姫路ナンバーのドラッグスターに乗るライダーがいたので、
今日は彼と温泉へ向かい夕飯をご一緒することにします。
めったに人を誘うことがない自分ですが、ちょっと気が合いそうな気がしたので。





ドラッグスターさん、メロン持ってます!
早速いただきます・・・・実は昨日穂別で買ったメロン、全て送ってしまったので味見してなかったんですよね。
メロンって元々そんな好きな食べ物じゃなかったんですけど、北海道のものはおいしいですね。

途中から京都ナンバーの刀に乗る男性も一緒になって3人で飲みました。





ドラッグスターさん、なんと毛ガニと花咲ガニも所有してます!
ああ感動・・・・半分以上頂いてしまいました。
このカニ、中標津で1匹300円だか500円だかで買ったらしいです。
北海道の海の幸の安さ・・・・恐るべし。



自分、最近関西の人にやけに縁があるようですね。
古い刀をガタガタなカタナだから「ガタナ」と言って乗りこなす京都の男性。
彼は先日まで1ヶ月間、利尻島で昆布漁のアルバイトをしてたらしく、ライバル礼文島に敵対心を持ってて笑えました。
それに対して礼文島を周って来た姫路のドラッグスターさん・・・なかなか面白いメンバーでした。
ドラッグスターさんには肉も焼いてもらい、自分ひたすら食い役に徹します。
至れり尽くせりで、彼に生かされてるような感じがするほどでした。



ドラッグスターさんには19歳の息子さんがいるらしく、
なんとXR250の購入を勧めているそうな。
・・・っていうかそんな大きな息子さんがいる年齢だとは思いませんでした。
バイクに乗ってる人って若々しい人が多いですね。

お腹いっぱいで就寝・・・・もう食えません。。



走行距離:155.8km



4日目へ     6日目へ     INDEX