■北海道ツーリング7日目(ペンケニコロベツ林道)



◆9/24(木)




おはようございます。
今日の天気は曇り時々雨。3年前に付近の林道へ向かおうとしてたときと同じような上士幌の朝です。

ちなみに3年前、2006/8/24の日記はこちら





しかし、のんびりと朝食を食べていると、徐々に空が明るくなってきました。
これはまさかの、いい方向への天気予報大はずれ!?

・・・実は山のほうは相変わらずどんよりしてたんですけど、ちょっと現実から目を背けたかっただけです。
しかし、降ってもいない雨を恐れてもしょうがないので奇跡を願い出発。
テントはもちろん置きっぱなし。このキャンプ場を拠点にして周囲の林道にガンガン突撃します。





ちなみに、薄い雲の向こうに太陽も顔を出しています。
ただ残念なのは日光の暖かさを感じるほどでは無いということ。
もう少しなのだが・・・・





西へ向けて出発。
以前WRCのコースにもなっていたロングダートが集まっているエリアへ向かいます。
3年越しの真実を求めて進むのです。





国道274号線をずーっと真っ直ぐ西側へ走り、道の駅「瓜幕」で休憩、
3年前もここで休憩しました。
馬がいるだけで、私にとっての見どころは特になく、先へと進みます。



その後、ちょっと国道から逸れてプチダートをショートカット。
周囲に何もない事をいいことに、ものすごい砂埃を上げて楽しみました。
後ろを振り返るとえらいことになってたので、これは撮影せねばとバイクを降ります。





しかし、この焦りが良くなかったのかここで転倒。
今年の北海道ツーリング最初の転倒は、平坦な地面での中途半端なサイドスタンド立てによって発生。

あほか・・・





びびったBAJAが、貴重なガソリンを漏らしてしまいました・・・・
すまん、乗り手が不甲斐ないばっかりに。。



いつもなら転倒した状態で写真の1枚でも撮るところなんですが、
今日はちょっと焦ったのですぐ起こしたんですよね。





その原因はこれ。

GPSがRAMマウントから外れて転がったんですよ。
しかも運が悪いことに、本体にくっついてたネジの受けの部分の金属もろとも吹っ飛びました。
よって、もうこのGPSをRAMマウントに装着してネジで留めることが出来ず。

冗談ではない・・・・たかが立ちゴケでこの破壊力か!?





仕方ねぇ・・・・ってことで。

タイラップでRAMマウントに無理やりくっつけました。
これでもう外れることはあるまい。
電池交換の度にこのタイラップを切らねばならないのは面倒ですが、
応急処置だしGPSの給電はシガーソケットからなのでなんとかなるでしょう。





さて、3年前に工事関係者によって止められたペンケニコロベツ林道にやってきました。
平行して走るパンケニコロベツ林道にも行きたいところですが、
あそこは3年前の嫌な思い出があるのでこっちにしました。

それにしてもここに来て陽が出てきました。
明らかに向かう先はどんよりしていますが、素直に今の環境を喜びましょう。





なんだ?

カブトムシがひっくりかえってもがいてました。
いままで走行中にカナブンが直撃したことはあったけど、まだこの質量がメットや体に直撃したことはありませんね。
既に弱っているようなのでそのまま放っておいて先へと進みます。

カブトムシよ、悪く思うなよ・・・





ペンケニコロベツ・・・
ものすごいフラットなダートが迎えてくれました。
ちょっと物足りない感じがしないこともないですが、走りを楽しむよりも自然を楽しむのが目的なので問題なし。
問題なのはヒグマの脅威ぐらいでしょうか。





渓流沿いを気持ちよく走ります。
この林道、地図だと終点のシートカチ峠まで約28kmのダートと書いてありますね。
走り応えがありそうでいい感じ。





3年前に引き返したゲートまでやってきました。
今回は完全にオープン。堂々と先へ進んでやろうと思います。





エンジン音がしたので後ろを振り向くと1台の車が。
おそらく林業関係者なのでしょう。なにやら作業を始めた模様です。



さて、自分はさっさと奥地へ向かいましょう。





ちょっと進んだところで、林道のど真ん中に何かの糞を発見。
なんだか小粒の糞のようにも見えますが、鹿の糞ってこんな1箇所に固まるもんでしたっけ??

・・・まあいっか。
きっと鹿の糞だろう。気にせず先に進みます。





橋の上で小休止。
川のせせらぎを聞きながらのんびり。
実はこのあたりから雲行きが怪しくなってきたんですよね。
このまま進むと雨だよなぁと思いつつ今後のコースについて考えました。

でも・・・・選択肢は「進む」と「戻る」しかないんですよね。
ずーっと一本道だし。

しかもここまで来て戻れるわけがない。

ガンガン突き進んでしまおう。





180度以上ある素敵なコーナー。
印象的な場所なので撮影してみました。
この林道では直線もしくは緩やかなコーナーのみなのでちょっと珍しいですね。





それにしても走りやすいダートです。
27kmの距離があるとはいえ、この直線区間の長さや路面の安定さを考えるとすぐに終点に着いてしまいそうな気がします。
3年前に引き返した林道ですが、元々はここまで走りやすい林道だったとは・・・

とにかく気持ちよく走れます。
林間ダートなので遠くまで見渡せる絶景は無いかもしれませんが、それを十分補える爽快感です。





途中、一度ペンケニコロ川から離れたと思ったのですがまた近づいてきた感じです。
そして徐々に景色も広がってきました。終点に近づいてきたのかもしれません。





しっかし天気は徐々に悪化。
ついにここで雨が降り始めました・・・
雨の降りはじめって、よく熊が出没するって聞くけど本当でしょうか?
今まで走った道北の林道よりも、確実に出そうな気がしてならない雰囲気なんですよね。


獣に人がいることを知らせるため、結局エンジンをかけたままレインウェアを着込みました。



さて、それでは再出発・・・というところで後ろからエンジン音が。

何かと思えばさっきの林業関係者の車でした。
サイドには木のマークがついてたので間違いないでしょう。
もう十勝岳連峰に向かってかなり奥地に来ているので、人間がいると安心します。





もひとつここでヘアピンコーナー。
この林道でのこれくらいの鋭角コーナーは、さっきの場所とこの場所の2箇所だけだったかもしれません。
このヘアピンを過ぎると、もうすぐ終点のシートカチ峠です。





道なりに進んだ林道のどんづまり。
このT字路がシートカチ峠です。特に展望が良いわけではなさそうですが、
今日は天気も天気ですからね・・・・晴れてる日はどうなんでしょ?

ちなみにここを左折するとパンケニコロベツ林道(約29km)、
右折するとシートカチ林道(約17km?)です。

3年前はどうやっても来れなかったので、
こんな残念な天気でも達成感がありますね。
今年は周囲のほかの林道も問題なく走れそうなのでこの先が楽しみです。





しっかりと立て札がついてるので、方角で迷うことはないでしょう。
それにしてもあっという間のダート28kmでしたね。
数日前に函岳を走ったときもそうでしたが、北海道のダートはフラットで直線も多いのでかなりのスピードが出ます。
今回は平日なので全くといっていいほど交通量が無かったのですが、対向車にも注意しなければなりません。。



さて、雨が激しくなる前に先へ進みましょう。
こんな冷たい雨の降る日は温泉に入るに限ります。ヌプントムラウシ温泉を目指すためシートカチ林道を抜けましょう。



北海道7日目(シートカチ林道)へ続く



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